自動車株が軟調 労使交渉が大詰め 本日が期限=米国株個別
フォード<F>、GM<GM>といった自動車株が軟調に推移している。全米自動車労組(UAW)とビッグスリーによる労使交渉が大詰めを迎えており、現行の労働協約が期限切れを迎える本日までに新協約で合意できるよう交渉が続いている。合意できなければ、労働ストライキに突入し、サプライチェーンも含めて大きな影響が出ると見られている。
ストライキが国民の健康や安全に脅威と見なせば、連邦政府は介入して止めることができるが、バイデン政権が介入する可能性は低いと見られている。
調査会社の推計によると、ストに突入した場合、ビックスリーの北米での自動車生産台数は週15万台減少する可能性があり、ストライキが1週間続くごとにGMは25億ドル、フォードは30億ドルの売上げを失うことになると分析している。2019年の40日間のストライキでGMは推定36億ドルの損害を被った。
一方、新たな協定が締結されれば、ビッグスリーは2024年に年間11億-27億ドルの人件費の増加を負担する可能性があるとの試算も出ている。
(NY時間12:15)
フォード<F> 12.53(-0.11 -0.88%)
GM<GM> 33.47(-0.19 -0.56%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。