ダウ平均は伸び悩む IT・ハイテク株も上値重い=米国株後半
NY株式8日(NY時間15:53)
ダウ平均 34528.76(+28.03 +0.08%)
ナスダック 13743.17(-5.66 -0.04%)
CME日経平均先物 32560(大証終比:+140 +0.43%)
NY時間の終盤に入って、ダウ平均は伸び悩む動きとなっている。本日のIT・ハイテク株は下げが一服し、ナスダックも反発していたが、買い戻されていたアップル<AAPL>が伸び悩んだことで、ナスダックも前日付近に伸び悩んでいる。IT・ハイテク株は依然として上値が重い印象。
米株式市場はバリュエーションへの懸念と、強い米経済指標が逆にFRBのタカ派的な反応を促すのではないかとの懸念の中で、9月に入っても軟調な推移が続いている。投資家は、原油価格上昇やインフレ長期化によってFRBがタカ派姿勢を継続するのではないかという懸念と、堅調な米経済指標を比較検討している。
そのような中で、一部のストラテジストからは悲観的な見方も聞かれる。「以前よりも、市場はもう少し持ちこたえられると考えている。しかし、基本的な見方は変えておらず、現行水準からの下振れリスクを引き続き見込んでいる。特に、米国のバリュエーションはIT・ハイテク大手7銘柄を除いたとしても、ファンダメンタルズに比べて高い」と指摘した。
また、別のストラテジストからは「長期金利上昇の脅威が高まっており、米経済のソフトランディングの見通しが後退。今後2カ月間は株安を招く可能性が高い」との見方も出ている。
FRBの追加利上げについて短期金融市場では、今月のFOMCは据え置きが確実視されているものの、11月の利上げを約2分の1の確率で見ている状況。
家具インテリア販売のRH<RH>が決算を受け下落。第3四半期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。
損保業界向けソフトウェア・サービスのガイドワイア・ソフトウェア<GWRE>が決算を受け上昇。通期、第1四半期とも予想を下回る売上高見通しを示した。
銃器やアウトドア用品を手掛けるスミス&ウェッソン・ブランズ<SWBI>が決算を受け大幅高。売上高は35%急増したほか、秋の繁忙期を前にさらなる増加が期待されるとも述べた。
衛星データ配信の設計・構築を手掛けるプラネット・ラボ<PL>が決算を受け大幅安。通期の売上高見通しを下方修正した。
クラウドを活用したビッグデータの保管分析サービスを手掛けるスノーフレイク<SNOW>が上昇。アナリストが「買い」でカバレッジを開始した。
バイオ医薬品のシーマベイ・セラピューティクス<CBAY>が上昇。慢性肝疾患である原発性胆汁性胆管炎(PBC)治療薬の後期臨床試験で好結果が出た。
アパレルやアクセサリのレンタルを手掛けるレント・ザ・ランウェイ<RENT>が決算を受け大幅安。第3四半期の売上高見通しが予想を下回ったほか、通期の売上高見通しも下方修正した。
RH<RH> 309.95(-58.60 -15.90%)
ガイドワイア<GWRE> 94.05(+9.21 +10.86%)
スミス&ウェッソン<SWBI> 11.61(+1.10 +10.47%)
プラネット・ラボ<PL> 2.73(-0.36 -11.53%)
スノーフレーク<SNOW> 165.35(+5.51 +3.45%)
シーマベイ<CBAY> 16.30(+1.29 +8.56%)
レント・ザ・ランウェイ<RENT> 0.98(-0.38 -27.87%)
アップル<AAPL> 177.83(+0.27 +0.15%)
マイクロソフト<MSFT> 333.87(+3.96 +1.20%)
アマゾン<AMZN> 138.03(+0.18 +0.13%)
アルファベットC<GOOG> 136.90(+0.70 +0.51%)
テスラ<TSLA> 248.22(-3.27 -1.30%)
メタ・プラットフォームズ<META> 297.17(-1.50 -0.50%)
AMD<AMD> 106.08(-0.51 -0.48%)
エヌビディア<NVDA> 454.56(-7.85 -1.70%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。