続落、主要国のPMI悪化で景気懸念が広がる=NY原油概況
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=78.89(-0.75 -0.94%)
ニューヨーク原油の期近は続落。8月の各国の購買担当者景気指数(PMI)・速報値が弱かったことから、世界的な景気悪化懸念が強まった。ユーロ圏の非製造業PMIは48.3まで低下し、昨年12月以来に景気判断の50を下回った。ドイツ非製造業PMIの悪化が背景。英国や米国でもPMIは低下しており、年初からの景気回復が失速していることを示唆した。
ただ、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が前週比613万4000バレル減と大幅に減少したことは下支え要因。米原油在庫は4億3352万8000バレルまで減少し、年初来の最低水準を塗り替えている。
時間外取引から10月限は下落し、通常取引序盤には77.62ドルまで一段安となった。その後は下げ幅を縮小したものの、買い戻しが勢いを失うと下げ幅を再び広げた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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