東京株式(大引け)=13円高、6日ぶり反発も後半値を消す展開に
11日の東京株式市場は前日の欧米株高を受け買い優勢でスタート、日経平均は一時300円近い上昇をみせる場面もあったが、後場は値を消す展開に。
大引けの日経平均株価は前営業日比13円84銭高の3万2203円57銭と6日ぶりに小幅反発。プライム市場の売買高概算は13億3223万株、売買代金概算は3兆1719億円。値上がり銘柄数は718、対して値下がり銘柄数は1026、変わらずは91銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方は主力株をはじめ広範囲に自律反発狙いの買いが先行して始まった。前日の欧州株市場が総じて高かったほか、米国株市場でも景気敏感株が買い戻されNYダウが200ドルあまりの上昇で切り返したことから、東京市場でも投資家心理が改善した。しかし、上値では戻り売り圧力が強く、上げ足は次第に鈍る展開に。外国為替市場で急速にドル安・円高が進行し、輸出セクターを中心に逆風材料となった。日経平均株価は後場に入ると値を消し、前日終値を下回って推移する場面もあった。業種別では自動車セクターが安く、全体でも値下がり業種の方が多かった。個別株も値下がり銘柄数が値上がり数を上回っており、TOPIXはマイナス圏で引けている。
個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920>、同2位のアドバンテスト<6857>がいずれも上昇。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>も商いを伴い高い。良品計画<7453>が買われ、メルカリ<4385>も物色人気。ANYCOLOR<5032>が大幅高に買われた。アステリア<3853>が値上がり率トップとなり、コスモス薬品<3349>、ぐるなび<2440>も値を飛ばした。KeePer技研<6036>、ダイコク電機<6430>なども水準を大きく切り上げた。
半面、ソシオネクスト<6526>が下値模索、エーザイ<4523>、第一三共<4568>などの医薬品株も売られた。トヨタ自動車<7203>が軟調、任天堂<7974>も売り優勢。日本製鉄<5401>も冴えない。ウエルシアホールディングス<3141>が急落、ワッツ<2735>、ブックオフグループホールディングス<9278>なども大幅安となった。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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