続伸、需給の引き締まりを期待も景気懸念は根強い=NY原油概況
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=69.86(+0.30 +0.43%)
ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月は0.29~0.30ドル高。その他の限月は0.09ドル安~0.27ドル高。
北半球の夏場の需給が引き締まっていくと期待されていることが相場を押し上げた。今週の米エネルギー情報局(EIA)の週報では輸出の拡大で原油在庫が大幅に減少したほか、米国内の燃料需要も高まりつつある。ただ、主要国の追加利上げ観測は重し。行き過ぎた利上げによる景気悪化や石油需要の下振れが引き続き警戒されている。1-3月期の米国内総生産(GDP)・確報値が上方修正されたことや、米新規失業保険申請件数の低下は米利上げ継続を示唆した。
時間外取引で8月限は売り買い交錯。通常取引開始後は70.60ドルまで強含んだ後に、68.93ドルまで軟化したものの、時間外取引からの方向感の乏しい展開が継続し、売り買いともに持続性はなかった。引けにかけては買いがやや優勢だった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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