総じてさえない動き、米金利高が株安誘う=米国株午後
NY時間の午後に入っても米国株は総じてさえない。小幅反発で始まったダウ平均は、朝方マイナスに転じ、そのまま上値の重い展開。
きょうのNY株式市場でダウ平均は前日までの4日続落から少し戻して始まった。欧州株の堅調な動きなどが支えとなった。また前日米カリフォルニア地銀パックウェスト・バンコープでの預金流出についての発表を受けた米地銀株の下げが、今朝はいったん落ち着いたことも、朝の株の堅調な動きにつながった。
しかし、その後は株安が目立つ展開。ミシガン大学消費者態度調査で、インフレ見通しが予想を上回ったことを受けて米金利が上昇。ドル高株安の流れとなった。
パックウェストやザイオン、ファーストホライゾンといった市場が警戒する地銀の株が軒並み2%を超える下げとなり、リスク警戒の動きが広がったことも、株安を誘った。
ダウ平均採用銘柄ではJPモルガンが軟調。米地銀警戒の動きが金融株安となった。ナイキなども軟調。30銘柄中23銘柄がマイナス圏。
その他個別銘柄では、点鼻薬のFDA諮問委員会でのポジティブ評価を受けて時間外で99%高となったARS製薬は77%高と依然堅調。
GAFAなど新興ハイテク関連は総じて軟調。アマゾンとAMD、テスラなどの売りが特に目立った。
ZBナショナル・アソシエーション<zion> 22.06(-0.62 -2.73%)
パックウェスト・バンコープ<PACW> 4.57(-0.13 -2.67%)
ファースト・ホライゾン<FHN> 9.59(-0.19 -1.89%)
JPモルガン<JPM> 133.56(-2.49 -1.83%)
ARS Pharmaceuticals Inc<spry> 7.97(+3.45 +76.33%)
Mesa Air Group Inc<mesa> 1.50(+0.08 +5.63%)
アップル<AAPL> 171.56(-1.95 -1.12%)
アマゾン<AMZN> 109.75(-2.43 -2.17%)
テスラ<TSLA> 168.22(-3.86 -2.24%)
AMD<AMD> 94.51(-2.59 -2.67%)
エヌビディア<NVDA> 282.21(-3.58 -1.25%)
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執筆者 : MINKABU PRESS
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