エスティローダーが決算受け大幅安 アジアの旅行に伴う需要回復が想定よりも不安定=米国株個別
化粧品のエスティローダー<EL>が大幅安。取引開始前に1-3月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益が予想を下回った。粗利益率も予想を下回っている。市場は通期のガイダンスを嫌気している模様。既存事業売上高を下方修正したほか、1株利益も大幅に下方修正している。アジアの旅行に伴う需要回復が当初の想定よりも不安定だとしている。
アナリストにとっても驚きだったようで、アジアの旅行チャネルにおける同社の可視性について懸念を抱かせるものだとの指摘も出ている。「中国の海南省でのコンバージョンが弱くなっている話は聞いていたが、アジアの旅行回復が遅いことを示唆する情報は入って来ていない。同社がそのチャネルを通じた最終市場での売上げをどの程度コントロールしているのか、あるいは可視化できているのかに疑念を抱かせるもので、同社がこの地域の管理に全く異なるアプローチをとる必要があるかどうかの問題を提起している」と述べていた。
(1-3月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.47ドル(予想:0.51ドル)
・売上高:37.6億ドル(予想:37.1億ドル)
米州:10.9億ドル(予想:10.3億ドル)
EMEA:14.7億ドル(予想:16.4億ドル)
アジア太平洋:11.9億ドル(予想:10.6億ドル)
・粗利益率(調整後):69.1%(予想:72.5%)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.29~3.39ドル(従来:4.87~5.02ドル)(予想:4.97ドル)
・売上高:-10~-12%
・既存事業売上高:-5~-7%(従来:0~-2%)
(NY時間09:56)
エスティローダー<EL> 193.68(-51.55 -21.02%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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