アメックスが決算受け下落 コストが予想以上に増加=米国株個別
アメリカン・エキスプレス<AXP>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を下回ったものの、経常収益は予想を上回った。カード会員の旅行と娯楽への支出が39%増加し、全体の支出は16%増加した。また、第1四半期には340万枚の新規カードを取得した。
同社のスクエリCEOは声明で、「顧客はマクロ経済の鈍化、インフレ進行、金利上昇に直面しながらも、これまでの回復力を発揮し、信用パフォーマンスはクラス最高を維持している。とはいえ、外部環境におけるさまざまなシグナルを意識している」と述べていた。
ただ、株価は軟調。カード獲得費用などの全体的なコストが予想以上に増加しており、貸倒引当金も予想以上に積み上がっていた点が嫌気されているようだ。
アナリストからは「2023年及び2024年の通期ガイダンスをポジティブに捉えている。ただ、全体として他の同業他社や期待に照らして驚くべきものではなかった」とのコメントも出ている。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益:2.40ドル(予想:2.68ドル)
・経常収益:142.8億ドル(予想:140.3億ドル)
・総取扱高:3989億ドル(予想:3988億ドル)
・総費用:110.6億ドル(予想:104.8億ドル)
・貸倒引当金:10.6億ドル(予想:8.9億ドル)
・カード獲得費用:37.7億ドル(予想:36.6億ドル)
(通期見通し)
・1株利益:11.00~11.40ドルを維持(予想:11.13ドル)
・経常収益:15~17%増
(NY時間09:58)
アメックス<AXP> 158.42(-6.53 -3.96%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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