植田日銀総裁 「物価安定の目標」を持続的・安定的に実現できるよう、金融緩和を継続
植田日銀総裁
わが国経済はコロナ禍によって落ち込んだが、現在は持ち直している
このところ、海外経済の回復ペース鈍化の影響受けつつも、わが国の輸出や生産は横ばい圏内の動き
企業収益は引き続き高水準、設備投資は緩やかに増加
個人消費は、物価上昇の影響受けつつも、感染症の影響が和らぐもとで、緩やかな伸びが続いている
今後も、緩和的な金融環境や政府による経済対策の効果にもささえられて、わが国経済は回復を続ける
生鮮食品を除く消費者物価の前年比は、輸入物価の上昇を起点とする価格転嫁の影響から、3％程度
今後、政府の経済対策によるエネルギー価格の押し下げ効果に加え、価格転嫁の影響も減衰していくため、物価上昇率のプラス幅は、今年度の半ばにかけて、縮小していく
日本銀行としては、わが国の経済をしっかりとサポートし、賃金の上昇を伴うかたちで、「物価安定の目標」を持続的・安定的に実現できるよう、金融緩和を継続していく
（信託大会あいさつ、内田副総裁が代読）
執筆者 : MINKABU PRESS
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