序盤は下げが目立つも、その後反発=米国株概況
序盤は下げが目立つも、その後反発=米国株概況
きょうのNY株式市場でダウ平均は序盤に300ドル安となったものの、その後反発を見せ、安値から400ドル以上上げて、100ドル超のプラス圏で引けた。ハイテクの一部に売りが見られたこともあり、ダウ平均やS&P500がプラス圏に浮上した後も、マイナス圏推移が続いていたナスダックも、その後プラス圏を回復して引けるなど、総じて買いが優勢となった。 終値はダウ工業株30種平均が132.28ドル高の3万2237.53ドル、ナスダック総合指数が36.56高の1万1823.96、S&P500が22.27高の3970.99。
序盤は米金融機関に対する警戒感が全体の重石となった。市場の警戒材料となっているファーストリパブリックバンクが12ドル割れと軟調。ダウ採用銘柄ではゴールドマンサックス、JPモルガンと大手金融株が、S&P500採用銘柄ではZBナショナル、コメリカなど中堅銀行株の売りが目立つ展開が見られた。リスク警戒からNYg円油が序盤に下げたことで、エネルギー関連株の売りも出ていた。
その後は一転して反発。ファーストリパブリックバンクは警戒感もあってマイナス圏推移となったが、序盤に売られたZBナショナルは大幅高。コメリカも一時プラス圏を付けていた。
ダウ採用銘柄ではユナイテッドヘルス、ジョンソン・エンド・ジョンソン、P&Gなどの買いが目立っていた。NY原油の買い戻しもあって、シェブロンも堅調な動きとなった。
GAFA及び新興ハイテクではマイクロソフト、メタ・プラットフォームズなどがしっかりも、動き自体は落ち着いていた。AMD、エヌビディアなどは軟調地合いが続いた。
その他銘柄では、ルキソリチニブ関連での承認申請でFDAが追加要件を示したとの報道が売りを誘ったインサイトや、第4四半期決算後に売りが強まったオウスターなど時間外で売られていた銘柄が軟調地合いを続けた。
ファースト・リパブリック・バンク<FRC> 12.36(-0.17 -1.36%)
ZBナショナル・アソシエーション<zion> 28.25(+0.80 +2.91%)
コメリカ<CMA> 40.40(-0.30 -0.74%)
インサイト<INCY> 70.23(-2.03 -2.81%)
Ouster Inc<oust> 0.78(-0.12 -13.71%)
アップル<AAPL> 160.25(+1.32 +0.83%)
マイクロソフト<MSFT> 280.57(+2.91 +1.05%)
テスラ<TSLA> 190.41(-1.81 -0.94%)
メタ・プラットフォームズ<META> 206.01(+1.73 +0.85%)
AMD<AMD> 97.95(-2.33 -2.32%)
エヌビディア<NVDA> 267.79(-4.12 -1.52%)
ユナイテッドヘルス<UNH> 475.99(+6.08 +1.29%)
ディズニー<DIS> 94.08(-1.75 -1.83%)
セールスフォース<CRM> 190.06(+2.62 +1.40%)
シスコシステムズ<CSCO> 50.51(+0.78 +1.57%)
シェブロン<CVX> 156.06(+1.54 +1.00%)
コカ・コーラ<KO> 60.90(+0.98 +1.64%)
ゴールドマン<GS> 312.57(-2.28 -0.72%)
P&G<PG> 146.72(+2.93 +2.04%)
JPモルガン<JPM> 124.91(-1.93 -1.52%)
J&J<JNJ> 152.65(+1.52 +1.01%)
IBM<IBM> 125.29(+1.92 +1.56%)
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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