ドル円は一時130円50銭台、ユーロドルは反発=ロンドン為替概況
ドル円は一時130円50銭台、ユーロドルは反発=ロンドン為替概況
ロンドン市場に入って、リスク警戒の動きが強まり、米国債価格の急騰(債券利回りの急落)などを招いて、ドル安円高の動きとなった。ドル円は先週末のリスク警戒によるドル売り円買いから東京午前にいったん上昇。週末のスイス金融大手クレディ・スイスに対するスイス中銀主導での同業UBSによる買収を受けた破綻リスク後退や、米、欧、英、日、スイス、カナダの各中銀協調でのドルの流動性供給などを好感して、132円60銭台を付けたものの、その後はリスク警戒の動きが広がり、東京午後からの円買いが強まる形でロンドン午前にドル安円高となった。
ドル円は先週末の安値を割り込んで売りが強まり、130円50銭台を付ける動きとなった。
その後は調整の動きもあって反転。131円台半ばを付けた。
ユーロ円の下げや、UBSによるクレディスイスの買収においてAT1債の無価値になるなど、かなり急激な措置を実施したことへの警戒感もあって、ユーロドルは東京市場での1.06台後半での推移から一時1.0630近くを付けた。その後は一転してユーロ買い。クレディスイスの破綻という最悪のシナリオが防がれたことを好感する動きなどがユーロの買い戻しを誘い、1.07台を回復した。
ユーロ円はドル円の下げもあって東京午前の141円台後半から138円台までの大きな下げとなった。クレディスイス問題を受けてのリスク警戒の動きということでユーロ安ドル高が強まった。その後は調整も貼って反発。対ドルでのユーロ買いもあって140円80銭を回復と、2円超の上昇。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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