東京株式(大引け)=388円安、欧米株安受け再びリスク回避ムードに
20日の東京株式市場はリスクオフ一色となり、日経平均は大幅反落。終値でフシ目の2万7000円台を再び割り込んだ。
大引けの日経平均株価は前営業日比388円12銭安の2万6945円67銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は13億6028万株、売買代金概算は2兆9764億円。値上がり銘柄数は93、対して値下がり銘柄数は1723、変わらずは20銘柄だった。
きょうの東京市場は買い手控えムードが強まるなか、日経平均は大きく下値を試す展開となった。前週末の欧州株市場がほぼ全面安に売り込まれたほか、米国株市場でも景気敏感株を中心に幅広く売りが広がり、NYダウは一時500ドルを超える下げで、終値でも380ドルあまり水準を切り下げた。一方、経営不安が取り沙汰されるクレディ・スイス<CS>をUBS<UBS>が買収することで合意したことで投資家の過度な不安心理が和らぎ、朝方は日経平均がプラス圏で推移する場面もあった。だが、買いは続かず前場中盤以降は次第安の展開に。東京市場はあすが祝日で休場ということもあり、保有株のポジションを低める動きが全体を押し下げた。値下がり銘柄数は1700を超え、全体の94%にあたる銘柄が下落する売り圧力の強い地合いだった。売買代金も3兆円近くこなすなど引き続き高水準。
個別では、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が大きく値を下げたほか、東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>など値がさの半導体製造装置関連が売られ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下値を探る展開。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も売りが優勢だった。武田薬品工業<4502>が安く、オリックス<8591>も冴えない。豊田自動織機<6201>が急落したほか、チェンジ<3962>も大きく水準を切り下げた。そーせいグループ<4565>、マネーフォワード<3994>も下落した。
半面、サンリオ<8136>が商いを伴い大幅高、日本電産<6594>も堅調。ゆうちょ銀行<7182>もしっかり。マクセル<6810>がストップ高に買われ、Link-U<4446>も値を飛ばした。ビジネス・ブレークスルー<2464>が物色人気となり、住友理工<5191>、ギフトホールディングス<9279>なども高い。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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