ゲスが決算受け下落 ガイダンスを嫌気 予想外の赤字見通し＝米国株個別

　アパレルメーカーのゲス＜GES＞が下落。前日引け後に１１－１月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。粗利益率も予想を上回った。

　ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスを嫌気しているようだ。第１四半期の１株利益は予想外の赤字を見込んだほか、売上高も減収を見込んでいる。通期についても予想を下回る１株利益の見通しを示した。同社は声明で「今回の見通しは慎重な個人消費の環境を反映させた」と述べている。

　アナリストからは「第４四半期の業績の上振れは、主に想定を下回る税率による大幅な恩恵による。また、第１四半期の見通しは事前のコンセンサスを大きく下回り、通期の見通しは全面的に予想を下回っている」と述べた。

　「今回の見通しは米国での慎重な個人消費環境と欧州での不確実性、および卸売チャネルを圧迫する可能性のある在庫のひっ迫を反映している」とも指摘した。

（１１－１月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：1.74ドル（予想：1.31ドル）
・売上高：8.18億ドル（予想：7.72億ドル）
・粗利益率（調整後）：44.2％（予想：43.8％）
・在庫：5.11億ドル

（１－３月・第１四半期見通し）
・1株損益（調整後）：-0.25～-0.31ドル（予想：+0.55ドル）
・売上高：-6～-7％

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：2.45～2.80ドル（予想：3.55ドル）
・売上高：+1～+3％

（NY時間10:37）
ゲス＜GES＞　20.22（-1.05　-4.94%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美