中国全人代 国防費を前年比7.2%増に 27年までに「世界クラスの戦力」構築目指す
中国全人代 国防費を前年比7.2%増に 27年までに「世界クラスの戦力」構築目指す
5日に開幕した全人代(全国人民代表大会)で、李克強首相は今年の経済成長率を「約5.0%」を目標とすると発表した。市場では、コロナ制限解除に伴う経済活動再開で、5.0%を超えることを見込んでいたが、政府は約5.0%とやや控えめな水準に設定した。
そのほか、中国政府は台湾との「平和的再統一」を目指す方針を示した。世界的な緊張が高まっているにもかかわらず、習近平国家主席が台湾に対する政策を維持していることを示した。また、今年の防衛費を前年比7.2%増の1兆5537億元(約30兆5000億円)と、この4年で最大の規模に設定した。
習近平国家主席は、人民解放軍の100周年に合わせ、2027年までに「世界クラスの戦力」を構築することを目指している。李克強首相は、国防と軍隊の発展を支援し、民間部門と軍の間での相互支援を促進するための広範囲な活動を行うべきだと指摘。軍と政府、軍と国民の間で団結力を高めるだろうと語った。
全人代は13日に閉幕する。

執筆者 : MINKABU PRESS
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