HPエンタープライズが決算受け上昇 顧客企業のテクノロジーインフラへの需要継続を示唆=米国株個別
HPエンタープライズ<HPE>が上昇。前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。不透明な経済状況の中でも顧客企業がテクノロジーインフラの更新を続けていることを示唆している。ガイダンスも公表し、通期の1株利益と売上高の見通しを上方修正した。同社のロビアティCFOは声明で「市場の需要にばらつきがあるものの、引き続き競合他社を圧倒した」と述べた。
同社はこの規模の企業で大規模な人員削減を避けている数少ない企業の1つとなっている。ネリCEOは「今年は大規模なレイオフは行わず、人工知能(AI)などの特定分野での採用も続けている」と述べている。
同社また、サイバーセキュリティのアクシス・セキュリティ社の買収で正式合意したことも明らかにした。具体的な条件は明らかにしていないが、第2四半期末までに買収を完了させ対意向。アクシスの技術を同社のアルバ・セキュアネットワーキングサービスに統合し、SASEサービスを完成させる。第3四半期には顧客への提供が可能になる見込みだという。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.63ドル(予想:0.54ドル)
・売上高:78.1億ドル(予想:74.1億ドル)
コンピュート:34.6億ドル(予想:33.5億ドル)
HPC&AI:10.6億ドル(予想:9.06億ドル)
インテリジェント・エッジ:11.3億ドル(予想:9.75億ドル)
ストレージ:11.9億ドル(予想:11.7億ドル)
金融サービス:8.73億ドル(予想:8.46億ドル)
・粗利益率(調整後):34.2%(予想:33.6%)
・営業利益率(調整後):11.8%(予想:11.1%)
(2-4月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.44~0.52ドル(予想:0.47ドル)
・売上高:71~75億ドル(予想:70.5億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.02~2.10ドル(従来:1.96~2.04ドル)(予想:2.02ドル)
・売上高:5~7%増(従来:2~4%増)
・FCF:-8.29億ドル(予想:+14.2億ドル)
(NY時間09:53)
HPエンタープライズ<HPE> 15.84(+0.34 +2.16%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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