個人投資家の間でテスラがかつてないほどの人気=米国株個別
きょうのテスラ<TSLA>は時間外で前日の下げから反発。前日は同社の投資家説明会で、次世代モデルを巡る具体的な内容が提供されなかったことで失望感が強まっていた。
ただ、個人投資家の間で同社株は、かつてないほどの人気を集めているという。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)がコラムで伝えた。ここ数週間、個人投資家は同社株を熱狂的なペースで買い集め、1日の購入額の記録を何度も更新しているという。
バンダ・リサーチ社の調べによると2023年現在、個人投資家は同社株に正味136億ドルを費やし、昨年1年間の約170億ドルという記録的な金額に既に近づいているという。同社に対する個人投資家の関心は他の銘柄を圧倒的に凌駕しており、その個人投資家の買いが今年の同社株上昇の55%に貢献したとも考えられるとも指摘した。
昨年同社株が暴落している時に、個人投資家は急いで買い求めたが、今年1月3日に底を打った後も買い続けているという。同リサーチ社の集計によると、個人投資家の1日の純購入額の5日移動平均は2月の最終週に約4億6000万ドルを記録した。
同社株は今年に入って買い戻しが膨らんでいるが、2021年11月に記録した最高値409.97ドルからはまだ50%以上下落している。それでも、1年先の予想株価収益率(PER)は43倍で推移しており、GM<GM>の6.4倍、フォード<F>の8.0倍、S&P500の17.5倍よりも遥かに高い水準で推移し、成長期待の高さを表しているとしている。
(NY時間09:06) 時間外
テスラ<TSLA> 195.15(+4.25 +2.23%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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