【本日の見通し】ドル高円安基調意識も、行き過ぎた動きに警戒感
【本日の見通し】ドル高円安基調意識も、行き過ぎた動きに警戒感
先週末の市場でドルが一気に上昇。米雇用統計がかなりサプライズな強い結果となり、流れが変わった。非農業部門雇用者数(NFP)は51.7万人増と予想(19万人増)を大きく上回ったほか、失業率も3.4%と1969年5月以来53年超ぶりの低水準となった。NFPは前回分も上方修正されている。注目の平均時給もなお高い水準。こうした結果を受けてドルが一気に進む中、ドル円は131円台まで上昇して週の取引を終えた。さらに週末に新聞報道で雨宮副総裁に政府・与党が新総裁就任を打診と報じられ、さらに円安が進んだ。黒田総裁の下で企画担当理事として異次元緩和やYCCを企画立案した雨宮副総裁は、基本的に黒田路線を継承すると見られている。また、新総裁候補のド本命とされていた。
ドル高、円安の両方の材料からドル円は上を意識。ただ、一気に上昇した後だけに、行き過ぎた動きには警戒感。NFPは金曜日にある程度反応済み。新総裁もハト派の雨宮副総裁が就任すると円安材料ではあるが、かなりの確率で同氏が新総裁と考えられていただけに、ある程度は織り込み済み。131円台がどこまでしっかりしてくるかを確認しながら上を意識か。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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