ドル円、週末を前に落ち着いた動き、来週のイベントなど警戒=NY為替概況
きょうのNY為替市場は朝方ドル売りがやや優勢な場面が見られ、ドル円はロンドン市場の130円20銭台から129円60銭割れを付けた。もっとも、東京朝の安値129円50銭に届かず切り返し、130円台を付けるなど一方向の動きにはならなかった。昨日まで5日続伸となっていたダウ平均が、時間外でマイナス圏からプラス圏に浮上するなど、株高の流れが続くと見られたことで、リスク選好のドル売りが出たと見られたが、大きな動きにならなかった。
その後ドル円が安値から切り返す中で、ユーロドルでユーロ売りドル買いが強まり、1.0840割れを付けた。火曜日につけた今週の安値1.0835目前までユーロ売りドル買いが強まったが、安値更新はならず、1.08台後半を付け、午後はもみ合いとなった。
ポンドドルもユーロドル同様に朝から午前にかけてはドル高がやや優勢で、1.2450割れを付ける場面が見られた。その後調整が入り1.24近くまで戻している。
来週、米連邦公開市場委員会(FOMC)、ECB理事会、英中銀金融政策会合と、米、欧、英の中銀会合が相次いで行われる。そのため現時点での一方向の動きには警戒感が出ていた。
ドル円が129円60銭割れを付ける局面で140円80千台を付けたユーロ円は、ドル円の買い戻しと、ユーロドルでのユーロ買いなどから141円20銭台まで買い戻しが入った。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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