【本日の見通し】ドルがやや重いものの、流れはまだ流動的
【本日の見通し】ドルがやや重いものの、流れはまだ流動的
ドル円は130円台での買いにやや慎重な姿勢が見られ、上値の重い展開となっている。ユーロドルが1.09台にしっかりと乗せ、節目の1.10を意識するなどドル安基調がやや優勢。ただ、流れがしっかり出ているというほどの勢いはなく、まだ慎重な見方。
今晩は米第4四半期GDP速報値が発表される。今後の景気鈍化懸念が強い米国であるが、第4四半期時点では好調さを維持していると期待されている。マイナス成長となった第1、第2四半期の反動もあり、強く出た第3四半期GDPほどではないが、前期比年率2.6-2.7%程度のしっかりとした数字が期待されている。
ただ、住宅投資の落ち込み、設備投資でも構造物の落ち込みなどが第3四半期時点で目立っており、金利上昇の影響が見られた。状況がより厳しくなった第4四半期での落ち込みが強まると、全体の数字にも影響しそう。予想ほどの伸びを示さず、ドル売りが加速するリスクを警戒したいところ。
MINKABU PRESS 山岡和雅
【米国】
実質GDP(速報値)(2022年 第4四半期)22:30
予想 2.7% 前回 3.2%(実質GDP)
予想 2.7% 前回 2.3%(個人消費)
予想 3.2% 前回 4.4%(GDPデフレータ)
予想 3.8% 前回 4.7%(PCEコアデフレータ)
執筆者 : MINKABU PRESS
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