ワールプールは弱い決算も株価はプラスに転じる 需要軟化とインフレ上昇が打撃=米国株個別
家電メーカーのワールプール<WHR>が前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。高インフレからの打撃を受けた。通期のガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも見通しを下方修正。来年に向けての需要軟化とインフレ上昇を理由に挙げた。同社はまた、一時的な軟弱な需要環境を見越して、四半期に生産量を35%減らしたことを明らかにしている。
同社のビッツァーCEOは声明で、「今後の見通しとして、こうした課題は来年の前半まで続くと見ている。しかし、現在の環境を乗り切るための適切な行動をとっている」と述べた。
ただ、取引開始直後は売りが先行したものの、一巡後は買い戻しが活発化し、プラスに転じている。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):4.49ドル(予想:5.34ドル)
・売上高:47.8億ドル(予想:51.5億ドル)
北米:28.7億ドル(予想:29.8億ドル)
EMEA:9.03億ドル(予想:10.6億ドル)
中南米:7.50億ドル(予想:8.50億ドル)
アジア:2.58億ドル(予想:3.00億ドル)
・EBIT(調整後):2.65億ドル(予想:4.33億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):19ドル(従来:22~24ドル)(予想:21.8ドル)
・売上高:約201億ドル(従来:207億ドル)(予想:207億ドル)
・FCF:9.50億ドル(従来:12.5億ドル)(予想:7.16億ドル)
(NY時間10:11)
ワールプール<WHR> 132.73(+1.40 +1.07%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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