ノードストロムが決算受け大幅安 在庫処分と値引きで利益悪化への懸念＝米国株個別

　百貨店のノードストロム＜JWN＞が大幅安。前日引け後に５－７月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を若干上回った。ただ、通期の売上高および１株利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている。６月下旬から客足と需要が鈍化していることを背景に挙げた。

　同社のノードストロムＣＥＯは、「第２四半期はトップラインの成長、収益性の向上、戦略的イニシアチブの継続的な進展により、堅調な業績を達成することができた。ただ、６月下旬から、主にノードストローム・ラックの客足と需要が大きく減速しており、短期的にはこのような動きを乗り切るために在庫や経費の計画を調整した」と述べた。

　アナリストは在庫処分と値引きにより下半期の利益が悪化するのではないかと懸念している。「業績は予想以上に不安定で、同社も厳しいマクロ環境と無縁ではない」と評した。

（５－７月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：0.81ドル（予想：0.80ドル）
・売上高：41.0億ドル（予想：39.9億ドル）
　　ノードストロームブランド：27.7億ドル（予想：26.7億ドル）
　　ノードストローム・ラック：12.2億ドル（予想：12.3億ドル
　　クレジットカード：1.04億ドル（予想：0.97億ドル）
・粗利益率（調整後）：35.2％（予想：35.3％）
・EBIT（調整後）：2.02億ドル（予想：2.14億ドル）
・デジタル販売の割合：38％
・店舗数：357（予想：358）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：2.30～2.60ドル（従来：3.20～3.50ドル）（予想：3.08ドル）
・売上高：5～7％（従来：6～8％）
・EBITマージン（調整後）：4.3～4.7％（従来：5.6～6.0％）

（NY時間09:37）
ノードストロム＜JWN＞　19.24（-3.96　-17.07%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美