午前中に円高一気に強まる場面=東京為替概況
午前中に円高一気に強まる場面=東京為替概況
前週末の流れを引き継いでドル売り円買いの動きが一気に強まる場面が見られた。週末に発表された中国製造業PMIが49.0と市場予想を下回り、好悪判断の境となる50も下回る弱い結果となったことが、リスク警戒の円買いを誘った。
先週末にドル売り円買いの流れから一時132円50銭台まで下げたドル円は、その後のドル全般の買い戻しに134円台後半まで上昇したものの、133円台前半まで落として週の取引を終える、かなり不安定な動き。週明けはいったん買い戻しが入り133円台半ばを付けたが、中国PMIを受けた円買いが強まると、132円台に。前週末の安値を割り込んでストップ注文を巻き込んだドル売り円買いが入ると、132円07銭まで値を落とす展開を見せた。
その後は少し買い戻しが入ってもみ合いに。午後に入って132円70銭台まで買い戻して短期の売りポジションを解消する動きを見せたが、上値は重くその後は132円台半ば前後での推移。
ユーロドルは1.02台前半でもみ合い。先週はドル売り局面でも1.02台後半からが重くなっており、上値トライに慎重な姿勢が見られる。エネルギー問題などへの警戒感が重石か。コソボでの紛争への警戒感も重石となっている。もっともドル売り基調が強い中で下値もしっかり。
ユーロ円はドル円が急落する中で136円30銭台から135円10銭台まで。その後は135円台での推移。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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