ユナイテッド航空が決算受け下落 輸送能力の減少見込む=米国株個別
ユナイテッド航空<UAL>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、旅客収入が好調で売上高は予想を上回った。しかし、1株利益は黒字を回復したものの予想は下回っている。第3四半期については、売上高は2019年比で約11%の増収を見込んでいるほか、営業利益率は10%程度を見込んでいる。
株価は冴えない反応。輸送能力を2019年比で、第3四半期が約11%減、第4四半期は約10%減、2022年度通期が約13%減を見込んでいる点を嫌気。また、2023年度についても約8%増を見込んでおり、同社が従来示していた20%増には遠く及ばない。
旺盛な旅行需要の中で黒字を予想し続けているにもかかわらず、広範なフライトの混乱を抑制するため、来年の成長見通しは下方修正したとしている。
同社のカービーCEO氏は声明で、「業界全体が抱える運航上の課題、記録的な燃料価格、世界的な景気後退の可能性の高まりは、いずれも現実的な課題だ」と述べた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.43ドル(予想:1.88ドル)
・売上高:121.1億ドル(予想:120.1億ドル)
旅客収入:108.3億ドル(予想:106.1億ドル)
貨物:5.74億ドル(予想:7.10億ドル)
その他:7.09億ドル(予想:6.68億ドル)
・座席有効マイル:626.1億(予想:631.6億)
・有償旅客マイル:543.0億(予想:540.2億)
(NY時間10:16)
ユナイテッド航空<UAL> 37.92(-3.76 -9.02%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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