オラクルが決算受け上昇 今後数四半期の成長実現への好位置を示唆=米国株個別
オラクル<ORCL>が上昇。前日引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。市場をリードするヒュージョンとネットスイートのクラウドアプリが牽引した。クラウドインフラ事業の高成長と新たに買収したサーナー社のアプリケーション事業により、同社は今後数四半期に渡って成長を実現する好位置にあることが示された。
同社のキャッツCEOは声明で、「われわれは売上高を改善し続け、総売上高は10%の成長を達成した」と述べた。
アナリストからも高評価が聞かれ、次の成長に向けてクラウド事業に焦点を当て、2023年度には30%超の既存事業の成長が見込まれるという。ただ、欧州・中東・アフリカ(EMEA)での売上高の伸びは2四半期連続で減速し、アジア・太平洋(APAC)も引き続き厳しい状況にある点は留意されるとしている。
ただ、既存事業の成長は大手ソフトウェア企業の平均を下回っはているが、2023年度の予想ベースのPERは14倍で、株価は割高ではないという。
(3-5月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.54ドル(予想:1.38ドル)
・売上高:118.4億ドル(予想:116.6億ドル)
ハードウェア:8.56億ドル(予想:8.53億ドル)
サービス:8.33億ドル(予想:8.48億ドル)
・営業利益(調整後):55.9億ドル(予想:54.0億ドル)
・営業利益率(調整後):47.0%(予想:46.2%億ドル)
(NY時間09:35)
オラクル<ORCL> 69.69(+5.64 +8.80%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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