ベスト・バイは冴えない決算も売買交錯に留まる＝米国株個別

　家電販売のベスト・バイ＜BBY＞が取引開始前に２－４月期決算（第１四半期）を発表し、既存店売上高は予想ほどの減収とならなかったものの、１株利益は予想を下回った。一方、売上高は予想を上回っている。ガイダンスも公表しており、通期の見通しを下方修正した。

　同社のバリーＣＥＯは「賃金上昇とサプライチェーンのコストが第１四半期の利益を圧迫し、それがすぐに収まる気配はない」と述べていた。ただ、経費が予想を大きく上回ることはなく、主要な家電製品の売上高は年後半に回復する見込みだという。

　市場でも、懸念していたほどのネガティブではなかったとの印象のようで、同社株は売買交錯に留まっている。先週の小売株の急落で同社株も大きく下落しているが、株価のさらなる下落はひとまず食い止められているようだ。

（２－４月・第１四半期）
・既存店売上高：-8.0％（予想：-9.4％）
　　米国：-8.5％（予想：-9.3％）
　　　エンターテインメント：-13.6％（予想：-9.8％）
　　　電気器具：+2.9％（予想：-3.2％）
　　　コンピューター・携帯：-10.5％（予想：-7.7％）
　　　家電：-9.7％（予想：-16.2％）
　　　オンライン事業：-14.9％
　　海外：-1.48％（予想：-8.0％）
・1株利益（調整後）：1.57ドル（予想：1.60ドル）
・売上高：106.5億ドル（予想：104.1億ドル）
　　米国：98.9億ドル（予想：97.7億ドル）
　　海外：7.53億ドル（予想：7.27億ドル）
・粗利益率（調整後）：22.1％（予想：22.6％）

（通期見通し）
・既存店売上高：-3～-6％（従来：-1～-4％）（予想：-2.5％）
・売上高：483～499億ドル（従来：493～508億ドル）（予想：501億ドル）
・1株利益（調整後）：8.40～9.00ドル（従来：8.85～9.15ドル）（予想：8.94ドル）

（NY時間14:43）
ベストバイ＜BBY＞　73.07（+0.48　+0.66%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美