ワールプールが決算受け時間外で株価上昇=米国株個別
家電メーカーのワールプール<WHR>が引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。通期見通しも公表しており、1株利益の見通しを下方修正した。
インフレが圧迫し、2022年の追加コストの見通しを6億ドル引き上げ、18億ドルとせざるを得なくなった。今年のインフレの大部分は原材料が占め、主に鉄鋼と樹脂がコストを押し上げるという。また、供給制約と経済的圧力により、年前半の需要は打撃を受けると述べた。ただ、消費者動向は依然として安定しており、年後半にはコスト上昇を相殺するために追加値上げに踏み切る予定。
また、ウクライナ危機もあり、欧州、中東、アフリカ(EMEA)での事業の戦略的見直しを発表。北米とインド中心に高い成長性と利益率が期待できる事業に注力する方針を示した。
決算受け時間外で株価は上昇。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):5.31ドル(予想:4.79ドル)
・売上高:49.2億ドル(予想:53.0億ドル)
北米:27.9億ドル(予想:31.4億ドル)
EMEA:10.8億ドル(予想:11.5億ドル)
中南米:7.6億ドル(予想:7.39億ドル)
アジア:2.85億ドル(予想:3.82億ドル
・EBIT(調整後):4.63億ドル(予想:4.36億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):24.0~26.0ドル(従来:27.0~29.0ドル)(予想:26.0ドル)
・売上高:2~3%
・FCF:12.5~15.0億ドル(従来:15億ドル)(予想:13億ドル)
(NY時間16:57)時間外
ワールプール<WHR> 182.00(+3.13 +1.75%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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