クロロックスが決算受け大幅安 インフレが利益圧迫＝米国株個別

　家庭用品メーカーのクロロックス＜CLX＞が大幅安。前日引け後に１０－１２月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益が予想を下回った。粗利益率も予想を下回っている。通期のガイダンスも公表しており、１株利益の見通しを大きく下方修正した。

　インフレが止まらず、同社の利益は従来の予想よりも圧迫されていると発表。６月末の今年度末の粗利益はさらに大きく落ち込むころを予想している。同社のレンドルＣＥＯはインタビューで、商品、製造、物流のコストが原因で、追加コストは３カ月前の３．５億ドルから５億ドルに増加するとの見通しを示した。第４四半期までに、ポートフォリオの８５％についてコスト削減と値上げを行う予定だとも述べている。

（１０－１２月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：0.66ドル（予想：0.84ドル）
・売上高：16.9億ドル（予想：16.7億ドル）
　　家庭用品：4.23億ドル（予想：3.78億ドル）
　　ライフスタイル：3.24億ドル（予想：3.23億ドル）
　　ヘルス・ウェルネス：6.48億ドル（予想：7.03億ドル）
　　海外：2.96億ドル（予想：2.95億ドル）
・粗利益率（調整後）：33.0％（予想：35.4％）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：4.25～4.50ドル（従来：5.40～5.70ドル）（予想：5.37ドル）
・中核売上高：-1～-4％（従来：-2～-6％）（予想：-2.3％）

（NY時間10:23）
クロロックス＜CLX＞　141.63（-23.71　-14.34%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美