AMDが決算受け上昇 市場シェア拡大とサーバーチップの需要に後押し=米国株個別
AMD<AMD>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも第1四半期、通期とも予想を上回る売上高見通しを示している。
市場シェアの拡大とサーバーチップの需要に後押しされた。データセンター向け売上高が2倍に増加。競合のインテル<INTC>は先週、これらのチップに対する需要は堅調だが、クラウドの最大手プロバイダーからの売上高は減少したと述べていた。それとは対照的に同社は、Epycサーバーチップをデータセンターに導入している大口顧客からの需要が増加した。
今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き上げも相次いだ。サプライチェーンに関して様々な課題がある中、同社は「ビート&レイズ」を実現し、今年も非常に力強い成長を見込んでいるとの指摘も聞かれている。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.92ドル(予想:0.75ドル)
・売上高:48.3億ドル(予想:45.0億ドル)
・粗利益率(調整後):50%(予想:49.5%)
・設備投資:8500万ドル(予想:7820万ドル)
・FCF:7.36億ドル(予想:9.33億ドル)
(1-3月・第1四半期見通し)
・売上高:49~51億ドル(予想:43.3億ドル)
・粗利益率(調整後):50.5%(予想:49.6%)
(通期見通し)
・売上高:約215億ドル(従来:193.4億ドル)
・粗利益率(調整後):51%(予想:49.8%)
※ビート&レイズ(Beat and raise)
足元の決算が好調なうえ、見通しも予想を上回る事。
(NY時間09:44)
AMD<AMD> 125.01(+8.23 +7.05%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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