ダウ平均は反発 米雇用統計は早期利上げ期待を裏付ける IT・ハイテクは上値重い=米国株前半
NY株式7日(NY時間13:38)
ダウ平均 36334.92(+98.45 +0.27%)
ナスダック 14990.79(-90.08 -0.60%)
CME日経平均先物 28395(大証終比:-55 -0.19%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。朝方発表になった12月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)は予想を大きく下回ったものの、失業率は3.9%と完全雇用の水準まで低下したほか、平均時給は前年比4.7%と予想を上回る高水準の伸びとなった。市場では今週のFOMC議事録を受けて、FRBによる3月の利上げ開始期待が高まっているが、きょうの米雇用統計は、その期待を裏付ける内容だったと言える。同時に高インフレの長期化の可能性も示唆する内容ではあった。
米雇用統計を受けて米国債利回りが上昇しており、銀行株が上昇している一方で、IT・ハイテク株は売りが優勢となっている。市場の一部からは、IT・ハイテク株など成長株への売りもそろそろ落ち着くとの見方も出ているようだが、上値が重い展開が続いている。
特に新興の電気自動車(EV)などの成長企業に関しては、将来生み出すであろう期待キャッシュフローを一定の率で割り引き、それを元に株価が形成されている。金利上昇はその割引率が上昇することを意味し、株価下落に繋がっている。また、新興の成長企業は設備投資の資金を常に必要としており、その財務負担も増すことになる。
その一方、インフレや利上げと同時に景気回復期待も高まる中で、パンデミックで落ち込んだ大手の景気循環株への見直し買いが活発に出ており、ファンド勢もそれらの銘柄を買い増しているようで、エクスポージャーが成長株との相対的な比較で、少なくとも4年ぶりの高水準となっているとの調査も出ていた。
銀行やエネルギー、産業などは、きょうも買いが優勢となっている。
アップル<AAPL> 172.52(+0.52 +0.30%)
マイクロソフト<MSFT> 314.48(+0.60 +0.19%)
アマゾン<AMZN> 3254.54(-10.54 -0.32%)
アルファベットC<GOOG> 2747.96(-3.06 -0.11%)
テスラ<TSLA> 1028.26(-36.44 -3.42%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 334.43(+1.97 +0.59%)
AMD<AMD> 132.93(-3.30 -2.42%)
エヌビディア<NVDA> 275.20(-6.59 -2.34%)
ツイッター<TWTR> 40.09(+0.50 +1.26%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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