ダウ平均は最高値更新が続く IT・ハイテク株には売り=米国株概況
NY株式4日(NY時間16:20)
ダウ平均 36799.65(+214.59 +0.59%)
S&P500 4793.54(-3.02 -0.06%)
ナスダック 15622.72(-210.08 -1.33%)
CME日経平均先物 29325(大証終比:+95 +0.32%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は最高値を更新した。オミクロン株の感染拡大は続いており、月曜日に米国での新規感染者数は100万人を超えた。ただ市場は、米経済は感染拡大を克服できると確信し、楽観視している。
高インフレがしばらく続くとの見方やFRBの利上げ期待から米国債利回りの上昇が続いており、銀行株やカード株のような金利上昇の恩恵を受けるセクターが上昇。また、景気回復に直結したキャタピラーなどの産業株やエネルギー株も上昇している。クルーズ株や航空株も堅調。
一方、真逆の反応を示しているのがIT・ハイテク株。主力株は揃って下落しており、ナスダックは1%超の大幅安となっている。成長株から循環株への資金シフトがきょうは強まっている模様。
オミクロン株への楽観的な見方が強まる中、これまでの上昇にもかかわらず、米株式にはまだ上値余地が十分に残されているとの指摘も出ている。来週から10-12月期決算が始まるが、増益を見込んでおり、現在の2022年通期のコンセンサス予測は低過ぎることが証明される可能性に言及していた。
個別に、フォードが商いを伴って大幅高。強過ぎる反応に、一旦停止していた「F-150ライトニングEVピックアップトラック」の注文を1月6日から再開。同社はまた、生産計画をほぼ倍増して年間15万台に拡大する計画も発表した。
コカ・コーラ<KO>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同社にとって昨年は移行の年だったとし、今年はより力強い位置にあるとしている。
医療機器のストライカー<SYK>が続伸。アナリストが投資判断を従来の「中立」から「買い」に引き上げた。今年も平均以上のパフォーマンスを提供し続ける勢いがあると指摘。
金融サービスのAFCガンマ<AFCG>が下落。同社は大麻栽培企業に対して生産、栽培、加工、流通のための資金も提供している。前日引け後に300万株の増資を発表した。
スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA>が3日続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は32ドルとしており、前日終値から50%の上昇余地を示唆している。利益面で景気の循環的回復からの恩恵を受けると指摘した。
スポーツ用品販売のフットロッカー<FL>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。目標株価も従来の66ドルから47ドルに引き下げている。コスト圧力と競争激化をを理由に挙げている。
ワーナー・ミュージック<WMG>が下落。大株主のアクセス・インダストリー社の関連会社がモルガンスタンレーを通じて、普通株856万株を売り出したと発表。
コカ・コーラ<KO> 60.29(+0.99 +1.67%)
ストライカー<SYK> 277.77(+9.35 +3.48%)
AFCガンマ<AFCG> 20.86(-1.81 -7.98%)
アンダーアーマー<UAA> 21.48(+0.24 +1.13%)
フットロッカー<FL> 43.17(-1.59 -3.55%)
ワーナー・ミュージック<WMG> 41.27(-1.68 -3.91%)
フォード<F> 24.31(+2.54 +11.67%)
アップル<AAPL> 179.70(-2.31 -1.27%)
マイクロソフト<MSFT> 329.01(-5.74 -1.71%)
アマゾン<AMZN> 3350.44(-57.65 -1.69%)
アルファベットC<GOOG> 2888.33(-13.16 -0.45%)
テスラ<TSLA> 1149.59(-50.19 -4.18%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 336.53(-2.01 -0.59%)
AMD<AMD> 144.42(-5.82 -3.87%)
エヌビディア<NVDA> 292.90(-8.31 -2.76%)
ツイッター<TWTR> 40.85(-1.81 -4.24%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。