ダウ平均は続落 IT・ハイテク株中心に戻り売り続く=米国株前半
NY株式14日(NY時間12:33)
ダウ平均 35504.96(-145.99 -0.41%)
ナスダック 15112.51(-300.77 -1.95%)
CME日経平均先物 28245(大証終比:-95 -0.34%)
きょうもNY株式市場はIT・ハイテク株中心に戻り売りが強まっており、ダウ平均が続落しているほか、ナスダックも2%近く急落している。取引開始前に発表になった11月の生産者物価指数(PPI)が前年比9.6%の上昇を示し、予想も上回った。企業がインフレに圧迫されている状況を示している。この発表を受けて米国債利回りも上昇しており、株式市場はIT・ハイテク株への調整が入っている模様。
市場は明日のFOMCの結果発表を待っている。資産購入の早期終了や来年の2ー3回の利上げを示唆すると見込まれている。オミクロン株の感染拡大もあり、公衆衛生の情勢が不透明な中で利上げについては2回が有力と見られている。
ただ、これ自体は既に織り込まれており、株式市場がどう程度反応するかは未知数。パウエルFRB議長の会見が注目されるが、想定以上にタカ派な雰囲気を強めるようであれば、株式市場は敏感に反応しそうだ。
市場からは感染拡大の景気への影響も気掛かりだが、インフレ抑制を目的とした中央銀行の急速な政策転換は来年の株式の最大の下振れリスクとの声も少なくない。
IT・ハイテク株が下落しているほかは、産業や自動車が軟調。一方、エネルギー、銀行は上昇している。
個別に植物性代替肉のビヨンドミート<BYND>が上昇。アナリストが投資判断を「売り」から「中立」に引き上げた。マクドナルドでの展開に言及しており、現在限定的に実験販売しているマクドナルド<MCD>での代替肉バーガーの販売が、来年の第1四半期後半に全米展開されると予想しているようだ。
アドビ<ADBE>が下落。アナリストがソフトウエア株13銘柄の投資判断を引き下げており、同社もその中に含まれている。投資判断を「中立」に引き下げた。来年の金利上昇リスクを理由に挙げている。
ビヨンド・ミート<BYND> 67.56(+4.14 +6.53%)
アドビ<ADBE> 606.42(-51.89 -7.88%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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