メルクが決算受け上昇 経口薬「モルヌピラビル」の見通しに期待集まる=ダウ採用銘柄
メルク<MRK>が上昇しておりダウ平均をサポート。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。主力薬のキイトルーダやガーダシルの販売が好調だった。ただ、通期見通しについては、1株利益、売上高とも予想を下回っている。
市場はむしろ、新型ウイルス感染向け経口薬「モルヌピラビル」の見通しに関心を集めている模様。同社のリッチフィールドCFOは「治験薬が12月にFDAに承認されれば、来年末までに50億ドル超の売上高が期待できる」と述べた。世界中で70億ドルまで拡大できる可能性もあるという。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.75ドル(予想:1.55ドル)
・売上高:131.5億ドル(予想:123.2億ドル)
キイトルーダ:45.3億ドル(予想:44.8億ドル)
ガーダシル:19.9億ドル(予想:14.2億ドル)
ジャヌビア/ジャヌメット:13.4億ドル(予想:13.1億ドル)
アイセントレス:1.89億ドル(予想:1.86億ドル)
レミケード:7300万ドル(予想:7210万ドル)
シンポニー:2.03億ドル(予想:1.99億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.65~5.70ドル(予想:5.80ドル)
・売上高:474~479億ドル(予想:481.7億ドル)
(NY時間12:12)
メルク<MRK> 85.43(+3.89 +4.77%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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