テスラが上昇に転じる 一部のアナリストからは目標株価引き上げも=米国株個別
テスラ<TSLA>が上昇。取引開始直後は売りが先行して始まったものの、直ぐに切り返してプラスに転じている。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表。1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想に届かなかった。半導体や人材不足などサプライチェーン問題が課題となっている半面、粗利益率は予想を上回っている。自動車部門の粗利益率も28.8%まで上昇し、収益性の面で大きな進歩を遂げている。
同社は声明で「半導体不足や港湾の障害、輪番停電などさまざまな試練を受け、フルスピードで工場を稼働し続ける弊社の能力に支障が出た。しかし、当社のサプライチェーン、エンジニアリング、生産の各チームはこうした課題に対処している」と説明した。
今回の決算を受けて一部のアナリストから目標株価の引き上げも伝わっている。「テキサス州オースティンに建設中の工場の規模と範囲により、同社は時間とともに利益率を大幅に拡大し、供給問題を軽減できると確信している」と言及。また、来年の世界配送の40%以上は中国が占める可能性があるという。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.86ドル(予想:1.67ドル)
・売上高:137.6億ドル(予想:139.1億ドル)
・粗利益率:26.6%(予想:24.2%)
自動車:28.8%
・FCF:13.3億ドル(予想:13.8億ドル)
・設備投資:18.2億ドル(予想:13.7億ドル)
(NY時間09:46)
テスラ<TSLA> 887.78(+21.98 +2.54%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。