デートアプリのバンブルは好決算も株価下落=米国株個別
オンラインでデートアプリを展開するバンブル<BMBL>が前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益が予想外の赤字だった一方、売上高やEBITDAは予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高、EBITDAの見通しを上方修正していた。
同社のアプリは無料で利用でき、女性が最初に主導するデートアプリだが、ワクチン接種率の向上と経済再開で対面での活動の復活により、デートを希望する人が検索し続けるという楽観的な見通しを反映している。
アナリストからも概ね高評価で、「同社は新機能のエンゲージメントを促進し、新価格帯も導入し続けており、これは利益をもたらすはずだ」との指摘も聞かれた。
ただ、株価は冴えない反応を示している。1株損益が予想外の赤字だった点も去ることながら、一部のアナリストからは、今回の決算は繰延需要を反映しており、エンゲージメントの継続的増加と、ブランドの米欧での露出を考慮すると、第3四半期のガイダンスはもっと強い内容が期待できたとの声も聞かれた。
一方、オンラインデート事業よりも、同社のポートフォリオへのアプローチを優先すれば、買収対象としては魅力的かもしれないとも指摘している。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.03ドル(予想:+0.02ドル)
・売上高:1.86億ドル(予想:1.79億ドル)
・EBITDA(調整後):5190万ドル(予想:4340万ドル)
・課金ユーザー:293万人
・課金ユーザーあたり平均単価:20.88ドル
・FCF:1160万ドル
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:1.95~1.98億ドル(予想:1.91億ドル)
・EBITDA(調整後):4800~5000万ドル(予想:4590万ドル)
(通期見通し)
・売上高:7.52~7.62億ドル(従来:7.24~7.34億ドル)(予想:7.37億ドル)
・EBITDA(調整後):1.95~2.00億ドル(従来:1.77~1.82億ドル)(予想:1.83億ドル)
(NY時間10:11)
バンブル<BMBL> 45.01(-2.66 -5.57%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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