エクスペディアが決算受け下落 感染再拡大による不確実性に言及=米国株個別
オンライン旅行サービスのエクスペディア<EXPE>が通常取引終了後に4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、売上高やグロスブッキングは予想を上回ったものの、1株損益は予想以上の赤字となった。デルタ株の感染再拡大による旅行業界の不確実性が影を落とした。
世界的な旅行業界の改善を目の当たりにしているが、同社のカーンCEOは将来に向けて注意を促している。「最近のデルタ株の感染再拡大のニュースは旅行業界に不確実性を生み出し続けている。残念ながら、より多くのワクチンが接種されるまでは旅行業界の回復への道は茨のままだ」と語った。
今回の決算を受けてアナリストからは目標株価の引き下げが相次いだ。予想を上回るグロスブッキングを示したが、その幅が小さかったことと、前向きながらも慎重な解説とが相まって、冷水がかけられた」とのコメントも聞かれた。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-1.13ドル(予想:-0.65ドル)
・売上高:21.1億ドル(予想:19.8億ドル)
個人:17.2億ドル(予想:16.5億ドル)
法人:3.05億ドル(予想:2.86億ドル)
・グロスブッキング:208.2億ドル(予想:193.5億ドル)
・EBITDA(調整後):2.01億ドル(予想:1.88億ドル)
(NY時間10:07)
エクスペディア<EXPE> 146.91(-14.79 -9.14%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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