ダウ平均は5日ぶりに小反落 米政府機関閉鎖に楽観的な見方が広がる=米国株序盤
NY株式2日(NY時間12:06)(日本時間01:06)
ダウ平均 46369.30(-71.80 -0.15%)
ナスダック 22801.61(+46.45 +0.20%)
CME日経平均先物 45160(大証終比:+90 +0.20%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は5日ぶりに小反落。ただ、半導体関連などIT・ハイテク株は買われており、ナスダックはプラス圏での推移となっている。
市場では米政府機関閉鎖の米株式市場への影響は限定的との楽観的な見方が広がっており、投資家はひとまず受け流している状況。米政府機関の閉鎖は短期間に留まり、米経済への深刻な影響を避けられると期待しているようだ。
ただ、共和党と民主党の対立は続いている。投資家にとって最大の焦点は閉鎖がどれだけ続くかだが、上院は本日休会になるため、次の採決は金曜日以降となる見込み。市場からは、今回の閉鎖はほぼ2週間続くのではとの見方も出ている。
一部からは「今回の閉鎖は2018年よりも長引く可能性はあるが、最終的には他の要因の方が重要になる。第3四半期決算、特にマグニフィセント7の決算が引き続き好調でAI熱狂が続くこと、そしてFRBが10月29日のFOMCで利下げを継続すると期待している」との声も出ている。「短期的には不安定さが出る可能性があるが、市場はゆっくりと上昇を続け、最終的に新高値を更新するだろう」とも付け加えた。
消費者信用調査のエキファックス<EFX>が下落。フェアアイザック<FICO>が住宅ローン業界向けの新たな提案を行ったことが嫌気されている。フェアアイザックの株価は大幅高。
創薬プラットフォーム開発のアブサイ<ABSI>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始した。同社の計算技術分野における独自の専門性が新薬創出のあり方を変える可能性があると指摘している。
欧州のステランティス<STLA>(旧クライスラー)がNY市場で上昇。ジープSUVメーカーの同社は、第3四半期の米国での販売増を報告。グループの再建期待が高まった。同社の米国販売は第3四半期に6%増加し、特にジープの販売が11%増加。2年超ぶりの四半期での販売増となった。
エジソン・インターナショナル<EIX>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も従来の70ドルから57ドルに引き下げた。
オキシデンタル・ペトロリアム<OXY>が下落。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が同社の石油化学部門オキシケムを約97億ドルの現金で買収することで合意したと発表した。ただ、売却額が当初予想されていた100億ドルを下回った点を嫌気している模様。
テスラ<TSLA>が下落。取引開始前に7-9月(第3四半期)の販売台数を発表し、7.4%増の49万7099台となった。予想は約43万9600台だった。米政府の電気自動車(EV)向け税額控除終了を前に、消費者の駆け込み需要が寄与した。株価は一旦上昇して始まったものの、下げに転じている。前日まで上昇が続いており、利益確定売りの材料となっている模様。
ナイキ<NKE>が5日続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を90ドルに設定。
エキファックス<EFX> 230.18(-23.66 -9.32%)
フェア・アイザック<FICO> 1821.86(+309.15 +20.44%)
アブサイ<ABSI> 3.50(+0.37 +11.82%)
ステランティス<STLA> 10.34(+0.70 +7.29%)
エジソン・インターナショナル<EIX> 54.13(-2.16 -3.83%)
オキシデンタル<OXY> 44.76(-2.97 -6.21%)
ナイキ<NKE> 75.02(+0.82 +1.11%)
アップル<AAPL> 257.97(+2.52 +0.98%)
マイクロソフト<MSFT> 514.32(-5.40 -1.04%)
アマゾン<AMZN> 221.40(+0.77 +0.35%)
アルファベットC<GOOG> 245.06(-0.48 -0.20%)
アルファベットA<GOOGL> 244.33(-0.58 -0.23%)
テスラ<TSLA> 446.97(-12.49 -2.72%)
エヌビディア<NVDA> 189.20(+1.96 +1.05%)
メタ<META> 720.29(+2.95 +0.41%)
AMD<AMD> 170.38(+6.37 +3.88%)
イーライリリー<LLY> 819.75(-5.67 -0.69%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。