ダウ平均は小幅続落 材料目白押しで結果見極めたい雰囲気続く=米国株序盤
NY株式27日(NY時間10:27)
ダウ平均 33928.10(-53.47 -0.16%)
ナスダック 14083.40(-55.38 -0.39%)
CME日経平均先物 28935(大証終比:-55 -0.19%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅続落。決算を始めとして今週は材料目白押しの週となっており、前日に引き続いて、その結果を見極めたい雰囲気を強めている。取引開始前までに発表になった決算ではテスラやUPSが発表になっている。
テスラは1株利益は予想を大きく上回り過去最高となったものの、保有ビットコインの10%を売却し、その売却益を1.01億ドル計上したことで嵩上げされている。同社のマスクCEOは、需要はかつてなく旺盛だと述べたものの、今年の具体的な納車台数には言及しなかった。今回の決算は全体的に良い内容だったものの、さらに上値を追うには物足りなかったようだ。
一方、UPSは1株利益が予想を大きく上回ったほか、売上高も予想を上回った。同社のトウムCEOは好調な売上高を背景に新たな戦略を推進し、すべての需要を満たすのではなく、収益性の低いeコマースを縮小し、利益率を高める方向に舵を切った。設備投資を削減し、自社株買いも中止、貨物ユニットの売却にも合意した。今回は同CEOの戦略が奏功した格好。
これまでのところ、S&P500企業の84%が予想を上回る利益を計上。決算については力強い内容が多いものの、それを見込んで株価指数はすでに最高値圏に上昇する中で全体の反応は鈍い印象。
本日は引け後にマイクロソフトやアルファベット、AMDが発表を予定している。本日のIT・ハイテク株は売りが先行しており、ナスダックはマイナス圏で推移している。
そして、きょうからFOMCが開催され、明日結果が発表される。市場では、政策変更はなく、スタンスもこれまで同様に、インフレ上昇は一時的とし、慎重姿勢を堅持するものとみられている。市場の一部では、経済の過熱を懸念する声も少なくないが、FRBは緩和状態を維持し、資産購入プログラムを年内は現状のペースを維持するものとみられているようだ。
UPS 196.64(+20.83 +11.85%)
アルファベット(C) 2313.47(-13.27 -0.57%)
フェイスブック 302.91(-0.13 -0.04%)
ネットフリックス 508.12(-2.18 -0.43%)
テスラ 708.05(-30.16 -4.08%)
アマゾン 3416.23(+7.23 +0.21%)
エヌビディア 617.21(-1.92 -0.31%)
ツイッター 66.54(-0.18 -0.27%)
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス 393.00(-2.86 -0.72%)
メルク 77.77(+0.24 +0.31%)
マクドナルド 234.53(+2.22 +0.96%)
マイクロソフト 261.25(-0.30 -0.11%)
ホームデポ 321.11(+1.12 +0.35%)
ボーイング 241.04(-0.40 -0.17%)
ベライゾン 56.46(-0.48 -0.84%)
ビザ 230.07(-0.27 -0.12%)
ハネウェル 223.18(+1.66 +0.75%)
ナイキ 131.94(+0.34 +0.26%)
トラベラーズ 156.24(+0.51 +0.33%)
ディズニー 184.68(+0.41 +0.22%)
ダウ・インク 62.36(+0.16 +0.26%)
セールスフォース 232.92(-2.54 -1.08%)
シスコシステムズ 51.46(-0.18 -0.35%)
シェブロン 101.80(+0.28 +0.28%)
コカ・コーラ 53.56(-0.11 -0.20%)
ゴールドマン 344.93(+1.41 +0.41%)
キャタピラー 229.11(-1.45 -0.63%)
ウォルマート 138.61(+0.70 +0.51%)
ウォルグリーン 52.77(+0.06 +0.10%)
インテル 57.98(-0.78 -1.33%)
アメックス 148.96(-1.38 -0.92%)
アムジェン 254.29(-1.23 -0.48%)
アップル 134.62(-0.10 -0.07%)
P&G 131.19(-0.07 -0.05%)
JPモルガン 150.87(+0.31 +0.21%)
J&J 163.36(-0.76 -0.46%)
IBM 142.35(+0.78 +0.55%)
3M 194.32(-5.31 -2.66%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。