小反発、需給改善を期待もコロナは根強く流行=NY原油概況
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=61.43(+0.08 +0.13%)
ニューヨーク原油は小反発。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.07~0.08ドル高。その他の限月は0.58~0.06ドル高。
世界最大の石油消費国である米国の需要が回復しつつあるなかで、世界的に需給が引き締まっていくと期待されていることが相場を支えた。ただ、新型コロナウイルスが根強く流行していることが見通しを不透明にし、上値を抑えた。世界第3位の石油消費国であるインドでは一日あたりの感染者数や死者数が連日で過去最多を更新しており、経済活動の制限強化が警戒されている。オリンピックを控えた日本で、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に対して緊急事態宣言が発令されることになったことも需要見通しを圧迫。
時間外取引で6月限は60.61ドルまで弱含んだものの、通常取引序盤にかけては61.87ドルまでしっかりと推移した。ただ、その後も前日終値水準での取引が続き、小幅高で引けた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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