まもなくECB理事会の結果発表
日本時間午後8時45分にECB理事会の結果が発表される。続いて同9時30分にはラガルドECB総裁の記者会見が始まる。
政策金利については現行水準での据え置きで市場のコンセンサスがとれている。前回3月11日の理事会では、PEPPの購入ペースを次の四半期で大きく加速させると表明した。最近の購入額発表ではそれが実施されていることが示されている。一方で、一部の高官からは今後の経済回復を見込んで、PEPPの終了についての示唆もでてきている。
ただ、PEPPは新型コロナ対応の緊急措置であることは忘れてはならない。本来、時限的な措置であって、終了が金融緩和策に対する出口戦略につながるわけではない。新型コロナの収束がまだほど遠い状況とあっては、従前のQEの維持の姿勢には変化はなさそうだ。ラガルドECB総裁からは再三再四、EU復興基金の遅滞なき実行に対して釘が差されてきている。足元の経済統計が上向きとなっている点は強気材料ではあるが、緩和策についての基本姿勢に影響を与えるとみるのは時期尚早とみられる。市場では総裁会見に注目が集まっている。
ECB政策金利 20:45
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執筆者 : MINKABU PRESS
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