ECBの資産購入の正確な道筋はFRBのそれよりも予測が難しいとの声も=NY為替
きょうも為替市場は緩やかにドル売りが優勢となっており、ユーロドルは買い戻しの流れを持続している。1.19ドル台後半まで上昇してきており、大きな心理的節目の1.20ドルをうかがう展開を見せている。
先ほどパウエルFRB議長がNYエコノミッククラブ主催のバーチャルイベントに出席し講演を行っていたが、新たなヒントもなく、これまでの慎重姿勢を踏襲している印象だった。市場の反応も限定的。
市場からは、ECBの資産購入の正確な道筋はFRBのそれよりも予測が難しいとの声も聞かれる。「有利な資金調達条件の維持」についてのECB理事からのコミュニケーションは統一感がなく、利回り上昇にどの程度積極的に対応すべきかについて意見の相違があることを示唆している。超緩和政策による「ECBプット」が引き続き実施されているが、市場の変化に積極的に対応というよりもむしろ、臨機応変になる可能性もあるという。
EUR/USD 1.1982 EUR/JPY 130.55 EUR/GBP 0.8687
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。