ドル円しっかり、ユーロドルなどでもドル買い
ドル円しっかり、ユーロドルなどでもドル買い
欧米株さえない動きからNY市場に入って買いに回る展開
ハイテクがNY朝方大きく売られる場面も
【東京市場】しっかりの展開でドル円109円に迫る
ドル円は朝からしっかり。
株高の動きが目立ち、リスク選好の流れから円売りが優勢に。
日経平均の力強い動きに支えられる格好でドル円は108円99銭と109円トライの流れに。
注目を集めている米10年債利回りが
昼頃に1.63%超えまで上昇したことなどもドル円を支える格好となった。
ユーロドルは1.18台前半でのもみ合い。ポンドドルは1.37トライの流れに。
【ロンドン市場】ドル円109円台を回復
ドル円は109円台を回復。
米10年債利回りがやや下げるなどの動きも、ドル円の堅調地合いは継続。
ユーロドルがやや重く、ドル買いの流れも。
ユーロ圏での新型コロナの感染拡大状況が懸念材料となっており
リスク警戒のドル買いが出た部分も。
ユーロは対ポンドでも売りが出ていたが、この時間帯は1.18台を維持する動きも。
【NY市場】ユーロ売りポンド買い、ドル円はしっかり
米7年債入札が応札倍率が前回から高まるなど堅調な結果となったことで、
ロンドン市場でいったん調整が入っていた米債利回りが再び上昇。
10年債利回りはロンドン市場からNY市場朝にかけての1.5875%までの下げから
1.64%台を付けるところまで上昇し、ドル円を支えた。
ドル円は109円20銭台まで上昇。ユーロドルが1.18の大台をしっかり割り込み、1.1762まで。
ただ、ポンドドルではドル売りの動きもあり、ドル全面高とはならず。
ユーロポンドでのユーロ売りポンド買いがポンドを支えた面も。
新型コロナの感染拡大状況でワクチン接種が進む英国と、
接種が遅れ気味で、感染拡大も深刻、ドイツ政府の対応も右往左往というユーロ圏との状況との対比もあり
ユーロ売りポンド買いが広がった。
ユーロポンドはロンドン市場で0.8640台を付けていたが、
NY市場に入っての下げに0.8560台まで。
【本日の見通し】ドル円しっかり
米債利回りの上昇傾向が継続しており、ドル円はしっかりの展開が見込まれるところ。
ユーロ売りドル買いの流れも、ドル円の支えに。
ユーロは昨日対ポンドでも大きく売られた。
新型コロナの感染拡大状況への懸念などが重石となった面も。
スエズ運河の座礁に絡んでの物流への懸念も、
地政学的に近いユーロへの警戒につながっている面も。
ドル円は109円台での買いにやや慎重も、押し目が鈍い分、上方向を依然として意識か。
109円台後半から110円にかけては依然として売りが並ぶ面も。
ユーロドルは当面した方向を意識。1.1800が重くなるようだと
もう一段の下げも意識。
【本日の戦略】押し目買い
109円台の買いにはやや慎重か。
出来れば108円台後半での買いを狙いたいところ。
ユーロドルの重さなどを確認しながらの流れ。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
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《3/25 木曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 108.74 1.1813 128.45
高値 109.24 1.1828 128.94
安値 108.73 1.1762 128.39
終値 109.19 1.1764 128.45
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《3/25 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 28729.88 +324.36
DOW 32619.48 +199.42
S&P 3909.52 +20.38
Nasdaq 12977.68 +15.79
FTSE 6674.83 -38.06
DAX 14621.36 +10.97
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《3/25 木曜日の商品市場》
NY原油先物5 月限(WTI)(終値)
1バレル=58.56(-2.62 -4.28%)
ブレント先物5 月限(ICE)(終値)
1バレル=61.95(-2.46 -3.82%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1727.30(-8.20 -0.47%
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《3/25 木曜日に発表された主な経済指標》
【ユーロ圏】
ドイツGfK消費者信頼感調査(4月)16:00
結果 -6.2
予想 -12.1 前回 -12.7(-12.9から修正)
【スイス】
中銀政策金利(2021年第1四半期)17:30
結果 -0.75%
予想 -0.75% 前回 -0.75%
【香港】
貿易収支(2月)17:30
結果 -147.0億香港ドル
予想 -213.0億香港ドル 前回 -252.0億香港ドル
【南アフリカ】
生産者物価指数(2月)18:30
結果 0.7%
予想 0.4% 前回 0.8%(前月比)
結果 4.0%
予想 3.6% 前回 3.5%(前年比)
南ア中銀政策金利(3月)22:11
結果 3.5%
予想 3.5% 前回 3.5%
【米国】
実質GDP(確報値)(2020年第4四半期)21:30
結果 4.3%
予想 4.1% 前回 4.1%(実質GDP)
結果 2.3%
予想 2.4% 前回 2.4%(個人消費)
結果 2.0%
予想 2.1% 前回 2.1%(GDPデフレータ)
結果 1.3%
予想 1.4% 前回 1.4%(PCEコアデフレータ)
新規失業保険申請件数(03/14 – 03/20)21:30
結果 68.4万件
予想 73.0万件 前回 78.1万件(77.0万件から修正)(前週比)
結果 387.0万件
予想 400.0万件 前回 413.4万件(412.4万件から修正)(継続受給者数)
【メキシコ】
政策金利 26日04:00
結果 4.00%
予想 4.00% 前回 4.00%
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《3/25 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*エバンス・シカゴ連銀総裁
米国の景気回復は予想よりも強く、今年の米成長率は6.5%と予想している。
失業率は今年末までに4.5%前後に改善すると予想、来年には4.0%を下回る可能性もある
*パウエル米FRB議長
FEDの経済見通し上方修正は、ワクチン状況と財政支援策を反映。
経済が完全に回復したときに、支援策を巻き戻す。
しばらくは平均2%のインフレ目標に強くコミット。
パンデミック禍の期間のFEDの行動を「ダンケルク撤退」に例える。
*クラリダFRB副議長
プレウイルス経済の回復にはある程度の時間が必要
今年、物価は一時的に(ターゲットである)前年比2%を超える。こうした上昇は大部分が一時的要因
景気買う服は依然として不完全。
雇用の回復まで経済をサポートするためにあらゆる手段を行使
失業率の低下だけでは引き締めに回るには不十分
金融政策は緩和的な状況を維持
金利の上昇は景気に対する楽観的な見方を反映したもの
*エバンス・シカゴ連銀総裁
2.5%の持続的なインフレを歓迎する。このインフレに満足するべきだ。
長期金利の上昇はより強い経済に向かうサインである
量的緩和によって経済回復の道を歩む
【ユーロ圏】
*メルケル独首相
パンデミックに起因した経済コストは計り知れない。
パンデミックの克服は残念ながら長い道のりに。
EUのワクチン・パスポートにはまだ時間が必要。
EUのワクチン問題は、製造の課題だ。
変異種ウイルスによる新たな感染拡大とともに生きることに。
*ECB経済報告
2021年は総じて経済状況が改善すると期待される。
一方で、短期的な経済見通しには不透明感が残る。
特に、パンデミックとワクチン接種のスピードに依存する。
予想より急速なパンデミックに起因したリセッションから世界経済はリバウンド。
年替わりの時期に世界的なパンデミックが悪化したことが、回復への逆風に。
調査データは強い成長モメンタムを示している。
一方、セクター間や国家間の不均一さも露呈している。
世界の金融環境は引き続き緩和的、国債相場下落による最近の引き締まりにもかかわらず。
2021年成長への前向きなニュースは、米国の財政刺激パッケージと英国とEUとの貿易合意。
世界成長の基本シナリオに対するリスクは上向きに傾いている。
商品市況は目覚ましく上昇、石油価格はパンデミック以前の水準に接近。
ユーロ圏インフレは年初に急速に上昇、昨年末との比較で。
1月のヘッドライン・インフレの上昇は、多くは一時的もしくは統計上に理由に起因。
【スイス】
*スイス中銀
フランは過大評価されている。
必要であれば、市場介入の準備。
世界経済には上下両方向のリスクがある。
第2四半期からは経済回復の勢いがつくだろう。
2021年GDPは2.5%から3%の間に。
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《本日予定されている主な経済指標》
【シンガポール】
鉱工業生産(2月)14:00
予想 -3.0% 前回 4.6%(前月比)
予想 15.8% 前回 8.6%(前年比)
【英国】
小売売上高(2月)16:00
予想 2.1% 前回 -8.2%(前月比)
予想 -3.5% 前回 -5.9%(前年比)
【ユーロ圏】
ドイツIfo景況感指数(3月)18:00
予想 93.2 前回 92.4
【米国】
PCEデフレータ(2月)21:30
予想 1.6% 前回 1.5%(前年比)
PCEコアデフレータ(2月)21:30
予想 1.5% 前回 1.5%(前年比)
個人支出(2月)21:30
予想 -0.8% 前回 2.4%(前月比)
個人所得(2月)21:30
予想 -7.2% 前回 10.0%(前月比)
卸売在庫・速報値(2月)21:30
予想 1.2% 前回 1.4%(前月比)
ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(3月)23:00
予想 83.6 前回 83.0
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執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長
1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員