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ドル円は108円台後半推移、東京朝方に振幅も、その後動き落ち着く

見通し 

トルコリラで週明けに急落、中銀総裁解任で売り強まる

ドル円は108円台後半推移、東京朝方に振幅も、その後動き落ち着く

エルドアン大統領がトルコ中銀総裁を解任、積極的な利上げ姿勢に反発か

【東京市場】週明けトルコリラ急落、ドル円は警戒感から朝方円買いも

 週明けの市場、トルコリラが大暴落して始まった。
週末のトルコ官報でエルドアン大統領がトルコ中銀のアーバル総裁を就任わずか4か月半で解任したことが公表され、
週明けの市場でリラ売りが進んだ。
 先週末7.22前後で引けたドルリラは、週明け一気に8.2超えで始まり、8.47台までドル高リラ売りが進んだ。
就任以降インフレ対応のために利上げを実施、先週も2%の利上げに踏み切ったアーバル総裁の解任で、
今後のトルコの政策転換見込みと、インフレへの警戒感が広がった。
 ドルリラはその後8.00台まで調整が入ってもみ合いとなり、
トルコ勢などが参加してくる時間に入ってもう一段の調整が入って7.90前後まで。
リラ円も15円00銭台から一時12円80銭前後まで値を崩していたが、13円80銭前後まで値を戻している。

 ドル円は朝方リラ円の売りもあって警戒感の円高が優勢となり108円51銭までと、
先週末の108円80銭台からドル売り円買いの動き。その後すぐに先週末終値近辺に値を戻すと、
108円台後半で午前中はもみ合った。ただ109円をトライする勢いはなく、やや頭が重くなると、
午後に入って米債利回りの低下もあってドル売りが広がり、ドル円は108円70銭前後まで。

【ロンドン市場】リスク警戒感穏やかに

 トルコショックは他の通貨への波及を見せず。
ドル円は108円台後半での推移。
ドル円は109円を付けきれず、108円台半ばがしっかりと上下ともに動きが抑えられた。

 朝方ユーロ売りの動きが見られ、ユーロドルが1.1870台を付ける動きも、
その後一転して値を戻す展開で1.1930台を回復。
129円10銭台まで値を落としたユーロ円も129円80銭台に。
リラ円は朝方14円台を回復も続かず、13円台後半推移。

【NY市場】ドル円108円台後半でのもみ合い

 ドル円は108円台後半でもみ合った。
トルコショックで振幅を見せた東京午前が108円台半ばを付けきれず、109円を付けきれずで
上下ともに動きにくい展開に。
ロンドン午後からNY朝にかけて108円86銭まで上昇も続かず、もっともその後の押し目は108円60銭台まで。

 ユーロは買い戻しが優勢に。ユーロドルは先週末から今週初めにかけて何度か1.18台を付けたが、
1.18台後半での買い意欲を確認した格好でいったん買い戻しに。
ユーロ円の129円前後の堅調さもユーロ買いを誘い、ユーロ円は129円90銭台まで。

【本日の見通し】方向性探る

 ドル円は108円台後半での推移。
上下ともに動きにくい展開となっており、次の方向性を探る展開か。
今晩1時からパウエル議長とイエレン財務長官の下院金融サービス委員会での公聴会が控えており
それまでは動きにくい面も。

 週明けから大荒れとなったトルコリラは落ち着きを取り戻している。
先週末からはかなりリラ安水準も、パニック売りは落ち着いた印象。
今後の利上げ凍結や状況によっては利下げもあり売る中、
リラの先安観は強く、ある程度のリラ安は想定範囲か。

【本日の戦略】様子見

 パウエル議長とイエレン財務長官の公聴会を待ちたい。
FOMCでの姿勢をの大きな乖離はないと思われるが、
イエレン財務長官が今月初めにメディアに語ったように長期金利上昇を好感する発言をすると
もう一段の利回り上昇もありそう。

 増税関連の話なども予想されるだけに、公聴会までは手を出しにくい。
デイトレはレンジ取引意識で回転。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
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《3/22 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.79  1.1879  129.42
高値  108.96  1.1947  129.94
安値  108.51  1.1872  128.90
終値  108.85  1.1933  129.88
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/22 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  29174.15 -617.90
DOW   32731.20 +103.23
S&P    3940.59 +27.49
Nasdaq  13377.54 +162.30
FTSE   6726.10 +17.39
DAX   14657.21 +36.21
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/22 月曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=61.55(+0.13 +0.21%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1740.40(-3.50 -0.20%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《3/22 月曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
景気動向指数(確報値)(1月)14:00
結果 98.5
予想  前回 99.1(景気先行指数)
結果 90.3
予想  前回 91.7(景気一致指数)

【香港】
経常収支(2020年第4四半期)17:30
結果 308.9億香港ドル
予想  前回 975.3億香港ドル(965.4億香港ドルから修正)(国際収支-経常収支)
結果 2335.0億香港ドル
予想  前回 192.5億香港ドル(国際収支-総額)

消費者物価指数(2月)17:30
結果 0.3%
予想 0.7% 前回 1.9%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(1月)18:00
結果 305.0億ユーロ
予想  前回 367.0億ユーロ(季調済)

【米国】
中古住宅販売件数(2月)23:00
結果 622万件
予想 650万件 前回 666万件(669万件から修正)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/22 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*バーキン・リッチモンド連銀総裁
米経済はこれから春と夏に向けて強くなる
FOMCでのドットプロットはFOMCの政策ポリシーではない
インフレは1年の減少ではなく複数年にわたる動きを確認
インフレの行き過ぎに対応するためのツールを保持
新型コロナワクチンの良いニュースを反映しての金融・財政政策を実施
パンデミックの最終段階にいることをうれしく思う

【ユーロ圏】
*独連銀月報
独経済は第1四半期に急減速する可能性。
ウイルス感染拡大を抑制する措置の影響が最も大きい。
第4四半期よりも打撃大きい。
サービス業が特に落ち込むだろう。
年初から実施されている付加価値税の引き上げも一因に。
ダイナミックな外需により製造部門の第1四半期経済活動は下支えされる。

*クノット・オランダ中銀総裁
ワクチン接種進展は年内に刺激策からの出口に関する協議を可能に。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【シンガポール】
消費者物価指数(2月)14:00
予想 0.4% 前回 0.0%(前月比)
予想 0.6% 前回 0.2%(前年比)

【英国】
ILO失業率(1月)16:00
予想 5.2% 前回 5.1%(3ヵ月)

失業率(2月)16:00
予想 N/A 前回 7.2%

【米国】
経常収支(第4四半期)21:30
予想 -1878.0億ドル 前回 -1785.0億ドル

新築住宅販売件数(2月)23:00
予想 87.5万件 前回 92.3万件

【NZ】
貿易収支(2月)24日6:45
予想 1.81億NZドル 前回 -6.26億NZドル

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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