ギャップが上昇 冴えない決算も利益率改善に着目=米国株個別
アパレルのギャップが上昇。11-1月期決算(第4四半期)を発表しており、既存店売上高が予想を下回った一方で、1株利益は予想を大きく上回った。既存店売上高は横ばいに留まり、オールドネイビーは増収だったものの予想ほどではなく、ギャップ・グローバル、バナナリパブリックは減収となった。
通期見通しも公表しており、売上高の伸びは10%台半ばから後半を見込んでいる一方、1株利益は予想を下回った。
パンデミックからの回復の道のりはなお長いことが示されたが、市場からは利益率改善に着目したコメントも出ている。粗利益率は予想よりも高く、値下げは十分に管理されているという。一方、オールドネイビーの減速と利益率縮小はリスクとして指摘している。
また、「EBITマージンで10%という目標が視野に戻った。今後は売上高の加速が、この先12カ月の1株利益の上方修正の鍵となる」との見解も聞かれた。
(11-1月・第4四半期)
・既存店売上高:0%(予想:2%)
オールドネイビー:7%(予想:11.8%)
ギャップ・グローバル:-6%(予想:-4.5%)
バナナリパブリック:-22%(予想:-24.6%)
・1株利益:0.61ドル(予想:0.18ドル)
・売上高:44.2億ドル(予想:46.6億ドル)
・粗利益率(調整後):37.7%(予想:36.6%)
(通期見通し)
・1株利益:1.20~1.35ドル(予想:1.31ドル)
・売上高:10%台半ばから後半
(NY時間09:44)
ギャップ 27.44(+2.06 +8.12%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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