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ドル高基調継続も、高値からは調整

見通し 

ドル高基調継続も、高値からは調整

ユーロドル一時1.20割れも

【東京市場】一時106円93銭まで

ドル円は午前中に一時ドル買いが強まる展開となり、ドル円は106円93銭と直近高値を更新する動きを見せた。
米債利回りの上昇傾向もドル高の流れにつながった。しかし、その後は高値から調整の動きとなり、
昼頃には106円73銭まで値を落とす動きに。米債利回りの上昇傾向が一服したことなどが調整のきっかけとなった。
午後に入って再びドル円は堅調な地合いとなり106円85銭前後まで。

 ユーロドルは朝の1.2040台から一時1.2010台までドル高が進行。その後は1.2020前後での推移に。
NY夕方から1.2050前後が重くなっており短期筋の売りを誘った面も。

 12時半に豪中銀金融政策理事会の発表があり、豪ドルはその後買いが強まる場面が見られた。
政策金利、量的緩和は現状維持。注目された豪ドル高牽制が目立たなかった。

【ロンドン市場】ドル高基調継続、ユーロドル一時1.20割れ

 ドル円台106円台後半でもみ合い。。
安値圏では買いが入る展開で、もみ合いから106円90銭台。東京市場の高値を超えて
106円96銭まで上値を伸ばした。

 ユーロドルは頭の重い展開で、一時1.20を割り込み1.1992前後まで。

【NY市場】ドル高基調継続も高値から調整

 ドル円は107円台を付けきれず、一時1.20を割り込んだユーロドルも値を戻す展開で
ドル高基調自体は継続を意識も、調整の動きが広がった。

 米債利回りの上昇が落ち着いたことで、ドル買いの動きが一服。
ユーロドルの買い戻し基調もドル売りに。 
 

【本日の見通し】調整の動きも流れは継続

 ドル円は107円手前の売りが継続か。
ただ流れはまだ上方向と見られ、高値からの下げはあくまで調整との意識。
ユーロドルがいったん1.20割れを付けてから値を戻したように
ドル高への警戒感が出ているだけに、ごく短期的には調整の動きがもう一段進む可能性も高い。
ただ、下がったところでは買いが出る流れか。
今週末の米雇用統計をにらんで、
今日はADP雇用者数やISM非製造業景気指数などが予定されていることもあり
東京、ロンドン市場では動きにくさも。

【本日の戦略】押し目待ち

 調整の動きを意識する展開。
もっとも米債利回り動向次第では一気に流れが変わるだけに要注意。
スウィングは押し目待ちで106円台前半を意識したいところ。
106円台半ばの買いの状況次第では柔軟に。
デイトレは早めの買いを狙う流れか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《3/2 火曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  106.76  1.2049  128.64
高値  106.96  1.2094  129.08
安値  106.68  1.1992  128.19
終値  106.69  1.2091  129.01
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/2 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  29408.17 -255.33
DOW   31391.52 -143.99
S&P    3870.29 -31.53
Nasdaq  13358.79 -230.04
FTSE   6613.75 +25.22
DAX   14039.80 +26.98
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/2 火曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=59.75(-0.89 -1.47%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1733.60(+10.60 +0.62%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《3/2 火曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
雇用統計(1月)08:30
結果 2.9%
予想 3.0% 前回 2.9%(完全失業率)
結果 1.1倍
予想 1.06倍 前回 1.06倍(有効求人倍率)

【豪州】
経常収支(2020年第4四半期)09:30
結果 145.0億豪ドル
予想 130.0億豪ドル 前回 100.0億豪ドル(経常収支)

中銀政策金利(3月)12:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.1%(豪中銀政策金利)

【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(2月)16:00
結果 0.7%
予想 -0.3% 前回 -0.2%(-0.3%から修正)(前月比)
結果 6.9%
予想 5.6% 前回 6.4%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(1月)16:00
結果 -4.5%
予想 0.3% 前回 -9.1%(-9.6%から修正)(前月比)
結果 -8.7%
予想 1.7% 前回 2.8%(1.5%から修正)(前年比)

ドイツ失業者数(2月)17:55
結果 0.9万人
予想 -1.0万人 前回 -3.7万人(-4.1万人から修正)

ドイツ失業率(2月)17:55
結果 6.0%
予想 6.0% 前回 6.0%

ユーロ圏消費者物価指数・速報値 (2月)19:00
結果 0.9%
予想 0.9% 前回 0.9%(前年比)
結果 1.1%
予想 1.1% 前回 1.4%(コア・前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)

【カナダ】
実質GDP(12月)22:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.8%(0.7%から修正)(実質GDP(前月比))
結果 -3.0%
予想 -3.0% 前回 -2.8%(前年比)

実質GDP(2020年第4四半期)22:30
結果 9.6%
予想 7.3% 前回 40.6%(40.5%から修正)(前期比年率)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/2 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【豪州】
*豪中銀理事会
新型コロナワクチンの継続的な展開により世界経済の見通しはここ数か月で改善。
先行きは不均一なままである可能性高いが、数か月前よりは持続的な回復見通しが高まっている。
経済回復は依然として新型コロナワクチンの動向と在世定期支援に依存。
インフレ率は依然低く中銀目標下回る。
ワクチンの前向きなニュースと、米国の追加経済対策見通しで、ここ一月で長期債利回りが大きく上昇。
この上昇は中銀目標へと向かうための中期的なインフレ率の上昇を部分的に反映。
この世界的な動きを反映し、豪債券市場でも同様の動き
世界の債券利回りの変化は外国為替相場を含むいくつかの資産ボラティリティに関連。
豪ドルは近年の範囲の上限にとどまっている。
豪州の景気回復順調。以前の予想よりも力強い。
雇用は大幅に伸びている、個人消費は堅調、ローン返済の延期を実施していた家計・企業は返済を再開
GDPは今年、来年ともに3.5%成長が中心シナリオ
GDPは今年半ばまでに2019年末の水準に戻る
賃金と価格上昇圧力は抑制されている。数年間はこの状況続くと見られる。
労働市場が十分にタイトになり、インフレ目標の達成と一致する賃金上昇を生み出すまでにはしばらく時間がかかる。
失業率年末時点で約6%、来年末に5.5%が中心シナリオ。
物価上昇率は2021年に1.25%、その後2022年に1.50%へ。
金融政策と財政政策が一体となって総需要の回復と雇用の回復を支えている。
RBAは目標達成まで非常に支援的な政策を維持する
インフレが持続的に2-3%のターゲット内に収まるまでOCRを引き上げない。
達成には賃金の伸びが今よりも大幅に高くなる必要。

【中国】
*中国銀行保険監督管理委員会主席
中国国内の不動産バブルや急速な外資の流入、世界の金融市場の上昇など、多くのリスクについて懸念している
欧米で新型コロナウイルスの影響で経済が依然として苦戦している中、
欧米の金融市場のバブルが崩壊する可能性を非常に心配している

【ユーロ圏】
*デギンドスECB副総裁
イールド・スプレッドが拡大しなかったことは良いニュース。
ECBが柔軟に対応すること明確。
利回り上昇の理由がインフレ動向か他の要因かを理解すること重要。
インフレについては、短期的にはひどく懸念する必要ない。
債券利回り上昇が資金調達環境を悪化させているかどうか見極める必要。
悪影響が確認されれば、PEPP上限を含めた政策調整について完全にオープン。

*パネッタECB専務理事
債券利回り上昇を抑えるため、債券購入額の増額やプログラム拡大を
躊躇すべきではない。
名目利回りを長期間低く抑えることで、緩和的な資金調達環境をしっ
かりと固定できる。
最終的にユーロ圏の利回り曲線の舵取りにコミットすることで、買い
取りのペースを緩めることが可能。
最近の物価上昇はおおむね一時的なもの。
ワクチン接種の遅れや都市封鎖の延長を考慮すれば、短期的な成長リ
スクは下向き。
不当な引き締めが容認されないことを実証することにより、戦略の信
頼性を確立しなければならない。

【米国】
*ブレイナードFRB理事
インフレの安定的な改善が重要。
経済見通しは力強くなった。しかし、リスクは残る。
低いインフレは期待を2%に近づけた。
インフレが急激に上昇した場合には行動する。手段も持っている。
更なる進展には時間がかかる。
経済は依然として目標から程遠い。行動が必要。
インフレの一時的な2%超への上昇を予想。
一部の資産価格は伸びたが、まだ全体には広がっていない。
見通しにはかなりの不確実性がある。

*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
インフレ加速は短期的。
インフレの最初の兆候に反応しない。
政策は良い状態に。

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【豪州】
GDP(第4四半期)9:30
予想 2.5% 前回 3.3%(前期比)
予想 -1.9% 前回 -3.8%(前年比)

【トルコ】
消費者物価指数(2月)16:00
予想 0.70% 前回 1.68%(前月比)
予想 15.40% 前回 14.97%(前年比)

【スイス】
消費者物価指数(2月)16:30
予想 0.4% 前回 0.1%(前月比)
予想 -0.3% 前回 -0.5%(前年比)

【香港】
小売売上高指数(1月)17:30
予想 -12.6% 前回 -14.0%(数量ベース・前年比)
予想 -11.4% 前回 -13.2%(価額ベース・前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値(2月)17:55
予想 45.9 前回 45.9

ユーロ圏非製造業PMI・確報値(2月)18:00
予想 44.7 前回 44.7

ユーロ圏生産者物価指数(1月)19:00
予想 1.3% 前回 0.8%(前月比)
予想 -0.1% 前回 -1.1%(前年比)

【英国】
CIPS非製造業PMI・確報値(2月)18:30
予想 49.7 前回 49.7

【ブラジル】
GDP(第4四半期)21:00
予想 2.8% 前回 7.7%(前期比)
予想 -1.6% 前回 -3.9%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(26日までの週)21:00
予想 N/A 前回 -11.4%(前週比)
 
ADP雇用者数(2月)22:15
予想 20.0万人 前回 17.4万人(前月比)

ISM非製造業景気指数(2月)4日0:00
予想 58.7 前回 58.7

【カナダ】
住宅建設許可(1月)22:30
予想 2.5% 前回 -4.1%(前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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