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ドル円は一時105.17近辺まで、ドル全面高基調

見通し 

ドル円は一時105.17円近辺まで、ドル全面高基調

株高などの動きがインフレ期待につながっているとみられ
量的緩和縮小議論開始期待がくすぶる

【東京市場】ドル円は105円前後での推移

 ドル円は104円台後半での推移から、午後に入って105円台を付ける動きとなった。
前日の海外市場で先週末の高値圏である104円90銭台でのもみ合いを経て、NY午後に105円台を付ける動き。
その後はもみ合いとなり105円台がやや重くなったこともあって、東京市場の午前中はいったん調整が入る形で
104円83銭まで値を落とした。もっとも、押し目はそこまで。
堅調地合いを維持しての推移で、午後に入って再びドル高円安の動きが強まると105円を付ける動きとなっている。

 米株先物が上昇。日経平均も含めアジア株が上昇基調を見せたことで、
リスク選好でのドル売りから午前中は調整が入ったが、その後は円安の動きが強まる形でドル円を押し上げた。

【ロンドン市場】ドル高基調継続、ユーロドルポイントの1.2050割れへ

 ドル高基調が継続し、ドル円は105円ちょうど前後の高値圏推移が続いた。
ユーロドルが1.2080前後でのもみ合いから、
ポイントである1.2050を割り込んで1.2030前後までの下落。
先月18日、27日と2度下値進行を止めた1.2050台のサポートを割り込んだことで
短期筋の売りを誘う格好に。
ユーロ売りドル買いの動きからドルは全面高基調を継続した。

 ポンドは朝方しっかりで1.37台を回復する場面も、ユーロ売りに押されて上に往って来い。

【NY市場】ドル円は105円17銭前後まで

 ドル高の流れがさらに強まり、ドル円は一時105円17銭前後まで。
ユーロドルは1.2012を付ける動きで、1.20割れが視野に入ってきている。
もっとも夕方にかけては調整も入り、
ユーロドルが1.2040台まで買い戻されると、ドル円も105円割れを付ける動きに。

 ダウ平均が一時600ドルを超える上昇。もっともクロス円の買いは一息で
ドル円の105円台を含めここからの円売りへの警戒感に。

【本日の見通し】ドル買い基調継続へ

 ドル買いの動きが強まっている。
海外市場での高値からやや調整が入っているが、基調はまだドル買い方向か。
ドル円に関しては105円台では売りが断続的に入っていることに加え
クロス円での円売りが、株高の中でもやや冴えず、
調整が入りやすい局面となっているが、
下がったところでは買いが入る展開に。

 今後の量的緩和縮小に向けた期待感がここにきてくすぶり続けており、
ドル買いにつながる展開に。
金曜日の米雇用統計次第ではもう一段の期待感拡大もありそうで
ドル買いの流れが期待されるところ。

【本日の戦略】押し目買い

 クロス円の重さからいったんは調整が入る展開か。
もっとも基本はドル買い円売り方向と見られ
ドル円は104円台後半での買い場探し。
目先は104円台半ば割れでストップ。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《2/2 火曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.93  1.2060  126.56
高値  105.17  1.2088  126.82
安値  104.83  1.2012  126.27
終値  104.98  1.2044  126.43
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/2 火曜日の主要株式指数》
日経  28362.17 +271.12
DOW   30687.48 +475.57
S&P    3826.31 +52.45
Nasdaq  13612.78 +209.39
FTSE   6516.65 +50.23
DAX   13835.16 +213.14
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/2 火曜日の商品市場》
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=54.76(+1.21 +2.26%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1833.40(-30.50 -1.64%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《2/2 火曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(1月)08:00
結果 0.8%
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 0.5%(前年比)

【豪州】
中銀政策金利(2月)12:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.1%(豪中銀政策金利)

中銀3年国債利回り誘導目標(2月)12:30
結果 0.1%
予想 0.1% 現行 0.1%

【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(1月)16:00
結果 -0.3%
予想 0.3% 前回 0.9%(0.8%から修正)(前月比)
結果 6.4%
予想 6.9% 前回 7.3%(前年比)

【香港】
小売売上高(12月)17:30
結果 -13.2%
予想 -14.7% 前回 -4.1%(-4.0%から修正)(価額ベース)
結果 -14.0%
予想 -11.4% 前回 -4.7%(数量ベース)

【ユーロ圏】
ユーロ圏GDP・速報値(第4四半期)19:00
結果 -0.7%
予想 -0.9% 前回 12.4%(12.5%から修正)(前期比)
結果 -5.1%
予想 -5.3% 前回 -4.3%(前年比)

【NZ】
失業率(2020年第4四半期)06:45
結果 4.9%
予想 5.6% 前回 5.3%
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/2 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*バイデン大統領
新型コロナ対策で共和党上院議員らと生産的な協議ができた。
合意には至らなかったものの、話し合いは継続する。

*ボスティック・アトランタ連銀総裁 
2023年より前に利上げの可能性があるとの見方には多くの不確実性
経済がもう少し熱くなるのを見てほしい。
最近の多くの状況は前向きとなっているが、より強くなる可能性を受け入れる必要がある。
状況の過熱についてはそれほど心配していない。
完全雇用にはまだまだ遠いなどと発言した。
ゲームストップ株について、金融政策でどう考えるかが中心的な問題ではない。

*カプラン・ダラス連銀総裁
今後は政策の正常化を議論する時。
景気回復を予測するにはワクチンが重要。
6月以降に経済モビリティの改善が見込まれる。
金融市場でのシステミックリスクは見込んでいない。
FRBの政策は市場への潤沢な流動性が背景にある。
米国にはワクチン接種と検査のための十分な資金がある。
長期金利の上昇は健全である兆候。

*メスター・クリーブランド連銀総裁
経済的多様性と機会の増加に向けた最優先事項は質の高い教育へのアクセス拡大。
多様性と機会は力強い経済実現に重要。
パンデミックの悪影響は不均等。
企業、地域、年齢で回復に大きな差があることは明らか。

*サキ米報道官
バイデン大統領は共和党の6000億ドルの追加経済対策案は小規模過ぎると判断。
ホワイトハウスの経済対策の目標は依然1.9兆ドル。

【豪州】
*豪中銀理事会
3年物国債利回り、OCRの目標を維持。
量的緩和は4月中旬に現行の量的緩和プログラムが終了して以降、1000億豪ドルを追加。
ペースは現行と同じ週50億ドル。
ワクチン開発により世界経済の見通しは数か月で改善。
先行きは不均一の可能性高いも、数か月前よりも持続的な回復の見通し強い。
依然として新型コロナの感染状況、財政支援などの依存、インフレ率は当面低く目標を下回る。
豪経済の回復は継続と期待。
GDPは今年、来年ともに3.5%成長が中心シナリオ。
今年半ばまでにGDPはパンデミック前の2019年末時点の水準に戻る。
それでも当面経済は本来よりも低い水準で運営と予想、失業率は過去20年間と比べ高いまま。
今後の低下を予想。中心シナリオでは、今年年末に約6%、2022年年末に5.5%に。
物価圧力は抑制されたまま。
物価と賃金の伸びは今後回復と予想も、ゆっくりしたもので、今後数年間は伸び率が2%未満に。
中心シナリオでCPIは2021年に1.25%、2022年に1.50%と予想。
財政は当面非常に緩和的、為替レートは上昇、近年の範囲の上限にある。
RBAは目標達成まで支援的な金融条件を維持することを引き続きコミットする。
現行政策により資金調達コストが引き下がり、為替レートの低下に貢献し、信用の供給をサポートする。
RBA理事会は、現行のインフレ率がターゲットの2-3%の範囲内に収まるまでOCRを引き上げない。
ターゲットに到着するためには賃金の伸びは今よりもかなり高くなければいけない。
雇用の大幅な増加とタイトな労働市場への復帰が必要となる。
2024年までに条件が満たされることを期待していない。

【中国】
*中国共産党政治局員楊氏
中国は米国との関係前進に向けて協議をする用意がある。
中国を戦略的競争相手と見なすのは誤りだ。
米国は香港や新疆ウイグルへの干渉やめる必要がある。
中国は米国との関係を予測可能で、建設的な軌道に戻すことを求めている。
米国が主権競争などという時代遅れの考え方を超えていくことを望んでいる。

【その他】 
*エルドアン・トルコ大統領
高金利でインフレ目標を達成することは出来ない、低金利でしか実現しない。

【スイス】
*ジョーダン・スイス中銀総裁
スイスフランは逃避通貨となっている。
世界経済の不透明感を指し示す温度計の役割を有している。
2020年のスイスGDP成長は約3%縮小する見込み。
スイス経済は予想よりもややしっかりとしている。
スイス中銀はフラン高圧力を吸収、フランの上昇を緩和した。
2020年は大規模な介入をせざるを得なかった。
2022年までは危機以前のGDP水準には戻らないだろう。
インフレは引き続き低調。
財政および金融政策は引き続き拡張的である必要。
見通しは引き続き不透明、経済状況は引き続き脆弱。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【トルコ】
消費者物価指数(1月)16:00
予想 1.40% 前回 1.25%(前月比)
予想 14.70% 前回 14.60%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値(1月)17:55
予想 46.8 前回 46.8

ユーロ圏非製造業PMI・確報値(1月)18:00
予想 45.0 前回 45.0

ユーロ圏消費者物価指数・速報値(1月)19:00
予想 -0.1% 前回 0.3%(前月比)
予想 0.6% 前回 -0.3%(前年比)
予想 0.9% 前回 0.2%(コア・前年比)

ユーロ圏生産者物価指数(12月)19:00
予想 0.7% 前回 0.4%(前月比)
予想 -1.3% 前回 -1.9%(前年比)

【英国】
CIPS非製造業PMI・確報値(1月)18:30
予想 38.8 前回 38.8

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(29日までの週)21:00
予想 N/A 前回 -4.1%(前週比)

ADP雇用者数(1月) 22:15
予想 5.0万人 前回 -12.3万人(前月比)

ISM非製造業景気指数(1月)4日0:00
予想 56.7 前回 57.7(57.2から修正)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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