ドル買いがやや優勢、月曜日米国休場で調整広がる
ドル買いがやや優勢、月曜日米国休場で調整広がる
ユーロドルは1.20台へ、節目の1.2000意識
ドル円はクロス円の下げもありドル高の影響限定的も、したねはしっかり
【東京市場】主要通貨もみ合い
ドル円は103円台後半の落ち着いた値動きに。注目されたバイデン次期大統領の追加経済対策については、昨日海外市場でNYタイムズなど複数メディアが報じた1400ドルの直接給付を含む1.9兆ドル規模となった。その他新型コロナウイルス対策についての発言なども見られたが、追加経済対策については昨日一度反応した後ということもあり、反応は限定的に。
ドル円はイベントクリアの一服感と、週末を前にした様子見ムードが重なり、狭いレンジでの取引に。朝からのレンジは103円70銭から103円85銭前後まで。午後は103円80銭前後でのもみ合いに。
ユーロドルも基本的にはもみ合い。1.2150を挟んだレンジ取引となった。午後に入って若干ユーロ売りが優勢となっており、1.2140割れと今日の安値圏。もっとも昨日NY市場市で1.2110近くまで下げており、NY市場のレンジの中での動き。
【ロンドン市場】円高ドル高
バイデン次期大統領の経済対策発表をこなし、市場は調整ムード。
ドル高円高の流れでドル円はやや頭が重く103円60銭台に。ユーロドルは1.21台前半、ポンドドルは1.36台前半へとドル買い。
クロス円も全般に重い。
ポンドに関しては11月の英月次GDPが4月以来のマイナスとなったことも売りを誘った。
【NY市場】ドル買い優勢に
ドル買いの動きが広がった。米株の売りが目立つ中でリスク警戒のドル買いに。
ドル円はロンドン市場の下げからドル全面高基調に買い戻し
ユーロドルが1.20台へ値を落とす動きに。
18日月曜日はキング牧師の日でNY市場が休場となるため
取引参加者が減ることもあり、調整が入りやすい局面となっていた。
【本日の見通し】103円台後半を中心とした推移か
本日は米国がキング牧師の日で休場となっており、
市場は積極的な取引を手控える可能性が高い。
ドル円は104円台の買いには慎重な一方、103円台半ば手前では買いが出る流れ。
103円台後半を中心としたレンジ取引が見込まれるところ。
ドル全般に上昇基調が見られる中、期待は上方向も
ユーロ円などクロス円での円買いの動きが重石に。
ユーロドルは1.20台に値を落としてきており、節目となる1.2000が現実味を帯びている。
NY不在の中、一気の下げは難しいものの下値を意識する展開に。
ドイツ最大与党キリスト教民主同盟の党首選で親メルケル派のラシェット氏が勝利し
穏健・中道派のメルケル路線が継承される期待が広がったことはユーロの買い材料。
【本日の戦略】レンジ取引を意識
NY市場が休場となるため、海外市場は様子見ムードが広がりそう。
ドル円は103円台半ば手前の買いがしっかりしていること、
ユーロドルが1.20台に値を落としておりドル全般の買い基調が強いことなどから
ドル高円安を意識し、デイトレ含め買いからがやりやすそうだが
深追いは禁物か。押し目買いの流れを意識。103円台半ば割れではいったんストップ。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
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《1/15 金曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 103.80 1.2155 126.17
高値 103.91 1.2163 126.22
安値 103.62 1.2075 125.41
終値 103.85 1.2082 125.56
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《1/15 金曜日の主要株式指数》
日経 28519.18 -179.08
DOW 30814.26 -177.26
S&P 3768.25 -27.29
Nasdaq 12998.50 -114.14
FTSE 6735.71 -66.25
DAX 13787.73 -200.97
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《1/15 金曜日の商品市場》
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=52.36(-1.21 -2.26%)
ブレント先物3月限(ICE)(終値)
1バレル=55.10(-1.32 -2.34%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1829.90(-21.50 -1.16%)
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《1/15 金曜日に発表された主な経済指標》
【韓国】
中銀政策金利(1月)09:40
結果 0.5%
予想 0.5% 前回 0.5%(韓国中銀政策金利)
【日本】
第3次産業活動指数(11月)13:30
結果 -0.7%
予想 0.3% 前回 1.6%(1.0%から修正)(前月比)
【英国】
鉱工業生産(11月)16:00
結果 -0.1%
予想 0.5% 前回 1.1%(1.3%から修正)(前月比)
結果 -4.7%
予想 -4.2% 前回 -5.8%(-5.5%から修正)(前年比)
製造業生産高(11月)16:00
結果 0.7%
予想 1.0% 前回 1.6%(1.7%から修正)(前月比)
結果 -3.8%
予想 -4.8% 前回 -6.1%(-7.1%から修正)(前年比)
貿易収支(11月)16:00
結果 -160.12億ポンド
予想 -114.0億ポンド 前回 -132.9億ポンド(-119.99億ポンドか
ら修正)(商品貿易収支)
結果 -49.95億ポンド
予想 -17.0億ポンド 前回 -23.39億ポンド(-17.38億ポンドから
修正)(貿易収支)
【ユーロ圏】
ユーロ圏貿易収支(11月)19:00
結果 258.0億ユーロ
予想 N/A 前回 300.0億ユーロ(季調前)
結果 251.0億ユーロ
予想 220.0億ユーロ 前回 252.0億ユーロ(259.0億ユーロから修正)(季調済)
【ブラジル】
小売売上高(11月)21:00
結果 3.4%
予想 4.6% 前回 8.4%(8.3%から修正)(前年比)
【米国】
小売売上高(12月)22:30
結果 -0.7%
予想 0.0% 前回 -1.4%(-1.1%から修正)(前月比)
結果 -1.4%
予想 -0.2% 前回 -1.3%(-0.9%から修正)(コア・前月比)
生産者物価指数(12月)22:30
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.1%(前月比)
結果 0.8%
予想 0.8% 前回 0.8%(前年比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.1%(コア・前月比)
結果 1.2%
予想 1.3% 前回 1.4%(コア・前年比)
ニューヨーク連銀製造業景気指数(1月)22:30
結果 3.5
予想 6.0 前回 4.9(ニューヨーク連銀製造業景気指数)
鉱工業生産指数(12月)23:15
結果 1.6%
予想 0.5% 前回 0.5%(0.4%から修正)(前月比)
設備稼働率(12月)23:15
結果 74.5%
予想 73.6% 前回 73.4%(73.3%から修正)(前月比)
企業在庫(11月)00:00
結果 0.5%
予想 0.5% 前回 0.7%(前月比)
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(1月)00:00
結果 79.2
予想 79.5 前回 80.7
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《1/15 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*バイデン次期大統領
1400ドルの直接給付含む1.9兆ドル規模の追加経済対策を発表。
【トルコ】
*エルドアン・トルコ大統領
利下げによってインフレを低下させることが重要なことだ。
金利はインフレと連関している。
高金利には反対だ。
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《本日予定されている主な経済指標》
【中国】
実質GDP(第4四半期)11:00
予想 6.2% 前回 4.9%(前年比)
鉱工業生産(12月)11:00
予想 6.9% 前回 7.0%(前年比)
予想 2.7% 前回 2.3%(年初来・前年比)
小売売上高(12月)11:00
予想 5.5% 前回 5.0%(前年比)
予想 -3.8% 前回 -4.8%(年初来・前年比)
【日本】
設備稼働率(11月)13:30
予想 N/A 前回 6.0%
鉱工業生産・確報値(11月)13:30
予想 N/A 前回 0.0%(前月比)
予想 N/A 前回 -3.4% (前年比)
【カナダ】
住宅着工件数(12月)22:15
予想 N/A 前回 24.6万件
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執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長
1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員