バイデン待ちの中、ドル円は104円台の上値抵抗が強い=NY為替
ドル円はNY時間に入って再び104円台に上昇したものの、東京時間につけた高値を超えることなく、再び103円台に戻している。バイデン次期大統領が本日の夕方に、自身の経済対策を発表する予定となっており、市場の関心が集まっている。東京時間には2兆ドル規模の追加経済対策が表明されるとの報道も流れ、ドル円も買いの反応を見せていた。しかし、数字に関しては見方が様々出ており、直接給付が1400ドル、規模は1.5兆ドルといった報道も流れている。この辺は発表待ち。
ただ、市場は大規模な追加経済対策を打ち出して来ることはすでに織り込んでいる。むしろ、議会の審議を経て成立させられるか次第との声も聞かれる。議会審議の過程で規模は小さくなるとの見方も有力視されている。バイデン次期大統領は成立には共和党の支持も必要としており、10名程度の共和党議員の賛同を得ることを条件にしたい意向も示している。
米議会がバイデン次期大統領を正式に認定した1月6日以降、ドルは買い戻しが続いているものの、次第に上値が重くなっている印象。ドル円も102円台半ばから104円台まで戻しているが、ここに来て104円台の上値抵抗が強まっている様子もうかがえる。
ドル円は103.65円付近まで値を落としている。今週安値と21日線が来ている103.50円水準が目先の下値メドとして意識される。
USD/JPY 103.74
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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