ドル安基調継続、ドル円は一時102円台
ドル安基調継続、ドル円は一時102円台
ユーロドル一時1.23台、年末にかけては調整進む
ポンドは高値圏維持、一時の下げの反動も
【30日の市場】ポンドドル主導でドル売り、ドル円一時102円台
ポンドドルが主導してのドル売りが目立つ展開となった。
ポンドドルは1.36台に乗せ、年初来高値に迫る動き。
ドル円はもみ合いが続く展開。頭の重い展開で
ロンドン市場では何とか103円台を維持もNY市場に入って102円台を付ける動きが見られた。
その後ロンドンフィックスにかけたドル買いで103円30銭台を回復も
その後103円00銭台を付けるなどドル安にの流れが継続した。
ユーロドルは東京市場午前に1.23台手前まで上昇も大台を付けきれず、いったん売りが入り1.2250台へ。
しかしドル全面安の中再びユーロ高となりNY市場で1.2310前後までと上値を伸ばした。
【31日の市場】ポジション調整もドル安基調続く
ドル安基調が強い展開。
1月1日は世界的に休場となっており、ロングウィークエンド前の調整が入った。
ドル円は103円ちょうど前後まで下落も、前日見せた102円台トライを見せずにもみ合いに
その後NY市場午後に入って調整もあり103円台前半で2020年の取引を終えている。
ユーロドルも調整が主体で1.22台後半から1.2210前後までの一時値を落とし
1.2210台で取引を終えた。
ポンドはほぼ高値圏での引ける格好。1.3680台まで上値を伸ばし、
1.3660前後で取引を終えた。28日NY市場の1.3430前後からの上昇基調が続いている。
【本日の見通し】年明けもリスク選好優勢か
年明けもリスク選好の動きが当面継続すると見られる。
昨年末ダウ平均は史上最高値を更新して30600ドル台に乗せて引けた。
年初からは7%の上昇だが、パンデミックで急落したことを考えると
相当大きな株高という印象。
当面はリスク選好の動きが継続すると見ている。
株高ドル安の流れからドル円は頭の重い展開が見込まれ、
昨年12月30日海外市場に続いて102円台での動きもありそう。
いったん103円割れを付けただけに、次に102円台に落ちると
反発の勢いはそれほど強くない可能性も。
【本日の戦略】戻り売り
ある程度の調整を交えながらも
基調はドル売りが継続か。
ドル円は株高で円安が強まる場面での戻りをうまく売りに回りたい。
103円半ばをあっさり超えるようだとストップを意識。
104円台ではいったんきちんとやめたいところ。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
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《12/30 水曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 103.58 1.2248 126.93
高値 103.60 1.2310 127.14
安値 102.96 1.2247 126.47
終値 103.19 1.2298 126.91
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《12/30 水曜日の主要株式指数》
ダウ平均 30409.56(+73.89 +0.24%)
S&P500 3732.04(+5.00 +0.13%)
ナスダック 12870.00(+19.78 +0.15%)
CME日経平均先物 27450(大証終比:+10 +0.04%)
英FT100 6555.82(-46.83 -0.71%)
独DAX 13718.78(-42.60 -0.31%)
仏CAC40 5599.41(-12.38 -0.22%)
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《12/30 水曜日の商品市場》
NY原油先物2 月限(WTI)(終値)
1バレル=48.40(+0.40 +0.83%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1893.40(+10.50 +0.56%)
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《12/30 水曜日に発表された主な経済指標》
【韓国】
鉱工業生産指数(11月)08:00
結果 0.3%
予想 0.8% 前回 -1.1%(-1.2%から修正)(前月比)
【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(12月)16:00
結果 0.8%
予想 0.4% 前回 0.9%(前月比)
結果 7.3%
予想 6.4% 前回 6.5%(前年比)
【スイス】
KOFスイス先行指数(12月)17:00
結果 104.3
予想 101.0 前回 103.7(103.5から修正)
【米国】
卸売在庫(速報値)(11月)22:30
結果 -0.1%
予想 0.6% 前回 1.2%(1.1%から修正)(前月比)
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(12月)23:45
結果 59.5
予想 56.3 前回 58.2
中古住宅販売成約指数(11月)00:00
結果 -2.6%
予想 0.0% 前回 -0.9%(-1.1%から修正)(前月比)
結果 16.0%
予想 21.0% 前回 19.7%(19.5%から修正)(前年比)
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《12/31 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【英国】
*ハンコック英保健相
来年春までにパンデミックを脱するのに十分なウイルス接種が可能と強く確信。
【ユーロ圏】
*EUと中国の投資協議は基本合意に達する
EUと中国、市場開放につながる投資協定に政治的承認。
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《12/31 木曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 103.19 1.2298 126.91
高値 103.32 1.2309 126.98
安値 103.00 1.2209 126.08
終値 103.25 1.2216 126.18
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《12/31 木曜日の主要株式指数》
ダウ平均 30606.48(+196.92 +0.65%)
S&P500 3756.07(+24.03 +0.64%)
ナスダック 12888.28(+18.28 +0.14%)
CME日経平均先物 27520(大証終比:+80 +0.29%)
英FT100 6460.52(-95.30 -1.45%)
独DAX 休み
仏CAC40 5551.41(-48.00 -0.86%)
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《12/31 木曜日の商品市場》
NY原油先物2 月限(WTI)(終値)
1バレル=48.52(+0.12 +0.25%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1895.10(+1.70 +0.09%)
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《12/31 木曜日に発表された主な経済指標》
【韓国】
消費者物価指数(12月)08:00
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 -0.1%(前月比)
結果 0.5%
予想 0.5% 前回 0.6%(前年比)
【中国】
製造業PMI(12月)10:00
結果 51.9
予想 52.0 前回 52.1
【米国】
新規失業保険申請件数(12/20 – 12/26)22:30
結果 78.7万件
予想 83.5万件 前回 80.6万件(80.3万件から修正)(前週比)
結果 521.9万件
予想 537.0万件 前回 532.2万件(533.7万件から修正)(継続受給者数)
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《12/31 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
英新規感染者数は5万5892人
英当局によると、新規感染者数は5万5892人となり、前日から5869人増加した。
陽性検査から28日以内の死亡者数は964人となった。前日は981人。
NY州の新規感染者が1万6802人で過去最多。
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《1/1 金曜日》
ニューイヤー祝日のため世界中が休場。
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《本日予定されている主な経済指標》
【トルコ】
消費者物価指数(12月)16:00
予想 前回 2.30%(前月比)
予想 前回 14.03%(前年比)
【香港】
小売売上高指数(11月)17:30
予想 前回 -9.3%(数量ベース・前年比)
予想 前回 -8.8%(価額ベース・前年比)
【スイス】
SVME購買担当者景況指数(12月)17:30
予想 前回 55.2
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・確報値(12月)17:55
予想 58.6 前回 58.6
ユーロ圏製造業PMI・確報値(12月)18:00
予想 55.5 前回 55.5
【英国】
CIPS製造業PMI・確報値(12月)18:30
予想 57.3 前回 57.3
【米国】
建設支出(11月)5日0:00
予想 前回 1.3%(前月比)
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執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長
1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員