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【直前まとめ】前回から非農業部門雇用者数の伸びは鈍化へ~米雇用統計

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 午後10時半に11月の米雇用統計が発表されます。
新型コロナウイルスの感染拡大と、ロックダウンの影響で3月、4月と大きく減少した米国の雇用は、5月以降V字回復を示しています。
非農業部門雇用者数は前回63.8万人増と事前予想の58万人増を上回る好結果となりました。もっとも9月分の67.2万人増からは伸びが鈍化。伸びの鈍化は4か月連続となりました。3月4月で約2200万人の雇用が失われましたが、10月分まで累計で1200万人ほど戻しており、さすがに伸びが鈍ってきたといったところです。

 特に新型コロナウイルスの感染拡大の影響を最も強く受け、3月、4月で雇用がほぼ半減、800万人以上の雇用が失われたレジャー&ホスピタリティ部門、レストランなどの飲食、ホテルなどのアコモデーション、カジノ、映画館などのアミューズメントからなる部門ですが、この部門の雇用が5月以降480万人程度戻しており、2月時の80%程度まで回復。同じく新型コロナの影響を強く受け3月4月で約240万人の雇用が減少した小売部門などは、2月の約97%まで雇用が戻ってきており、雇用の回復という意味ではかなり進んできたといったところです。

 もっとも、前回は雇用全体で伸びが鈍化したものの、民間部門の雇用は9月の89.2万人増から90.6万人増と、4か月ぶりに前月を上回る結果となりました。5年に一度の国勢調査に関する臨時雇用が終了した関係で政府部門が26.8万人の大幅な雇用減を記録しましたが、今回はそうした特殊要因がなくなる分、全体の数字も期待されるところです。

 ただ、前哨戦ともいえるいくつかの関連指標はまちまちです。
1日に発表された11月のISM製造業景気指数は57.5と10月分の59.3、事前予想の58.0を下回る結果となりました。ISMを構成する項目のうち、重要視される新規受注と生産はともに前回から鈍化したとはいえ65.1と60.8と、60を超える高水準を維持しましたが、雇用の数字が前回の53.2から48.4へ4.8ポイントの低下。好悪判断の境となる50を割り込む結果となりました。
また2日に発表された米国の給与計算代行サービス大手のADPによるデータを基にしたADP雇用者数も予想の前月比44万人増に対して30.7万人増とさえない数字になっています。
 もっとも3日に発表されたISM非製造業景気指数は雇用部門が前回から拡大し、好悪判断の境である50を3か月連続で超えてくるなど、底堅さを示しています。

 事前予想は非農業部門雇用者数が47.5万人増と前科の63.8万人から伸びが鈍化するという見込みになっています。前回は国勢調査関連での特殊要因での雇用減があったことを考えるとかなりの鈍化見込みです。また、先週末時点では予想は52万人増となっており、その後のISM製造業景気指数やADPを受けて警戒感が広がっている状況が見られます。
失業率は前回の6.9%から6.8%に0.1ポイント低下見込みです。

 雇用の拡大は米FRBの二大責務の一つ。大統領選で事実上勝利したバイデン氏は、次期財務長官として雇用問題の専門家である前FRB議長のイエレン氏を指名することを公表するなど、米国にとってかなり重要視される問題だけに、今回の結果も相場に大きな影響が出る可能性があります。
 今回はどちらにもぶれる可能性がそれなりにありそうなだけに要注意です。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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