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リスク警戒のドル買い強まる

見通し 

リスク警戒のドル買い強まる

ユーロ圏PMIは力強い数字、ロンドン市場では株安一服も続かず

NZ中銀は事前見通し通り政策金利・量的緩和の現状維持決定

【東京市場】NZ中銀会合後いったん買いが優勢

 前日のNY市場で一時105円台を回復。その後104円台後半に値を落として迎えた連休明けの東京市場。連休中に104円ちょうど前後まで値を落とす場面が見られたこともあり、警戒感が強い展開も、ユーロドルなどでのドル買いの動きもあって朝方105円台に戻した後、105円台でのもみ合いとなった。午前中に105円20銭前後を付けたが、上値はそこまでで、ドル買い円売りの動きも限定的。午後は105円10銭前後での推移。

 ユーロドルでのドル買い基調が継続。昨日の海外市場で1.1690台を付けるところまで値を落としたユーロドルは、1.1700前後で東京朝を迎え、利益確定の買い戻しなどに1.1710前後まで朝方値を戻す場面が見られたが、その後は再びユーロ売りドル買い優勢に。
 NY市場の安値を割り込んでストップロス注文を巻きこみ1.1675前後まで。その後少し買い戻しも1.17手前ではすでに売りが入っており、午後も1.1675前後を付けるなど、頭の重い展開が続いている。

 午前11時のNZ中銀金融政策理事会は事前見通し通り政策金利、量的緩和の現状維持を決定。景気を長期にわたって支える姿勢を示したこともあり、発表直後はNZドル買いの動きも見られた。

【ロンドン市場】ドル買い優勢も限定的

 この時間帯の動きは限定的。
ドル買いが優勢で朝方にユーロドルが1.1672を付けるなどドル買いが強まる動きを見せたが
その後欧州株や米株先が堅調な推移を見せ、リスク警戒からのドル買いは一服した。

 ドル円はもみ合い。105円前後での推移が続いた。

【NY市場】ドル高強まる

 リスク警戒からのドル買いが一気に強まった。
ロンドン市場で抑えられた株安の動きが再び強まり、ダウ平均が500ドル超の下げとなる中で
リスク警戒からのドル買いの動きが広がった。
リスク警戒は円買いにも作用したがドル買いの勢いが勝り、ドル円は105円50銭手前まで。
ユーロドルはロンドン朝の安値を割り込んで1.1650台まで値を落とした。

【本日の見通し】リスク警戒の動き

 株安の流れが強まっており、全般にリスク警戒感が強い。
ドル円に関してはリスク警戒がドル高円高に働き、さらにドル高の勢いが強い分
下値しっかりとなっているが、やや不安定な動きに。

 ユーロドルは1.1650台まで、安値圏推移が続いており、1.15台も視野に入っている。
当面は下方向の意識が強そう。

 リスク感応度が高いオセアニア通貨はより厳しい売り基調。
豪ドルは0.7060台推移。節目となる0.70割れも意識されるところ。
 
 

【本日の戦略】ドル円は様子見も

 ドル円は様子見の展開か。
リスク警戒の動きが継続しており、ドル買い円買いの動きが継続しそう。

 ユーロドル、ポンドドル、豪ドルドルなどが下方向。クロス円も下を意識。
豪ドルの0.70割れに向かう動きを警戒。戻りが鈍く、じりじりと下げる展開で
過熱感にかける分、下押しが長く続きやすい。
戻りを丁寧に売りに回りたい。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《9/23 水曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.93  1.1708  122.85
高値  105.49  1.1719  123.19
安値  104.88  1.1652  122.58
終値  105.39  1.1660  122.89
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《9/23 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23346.49 -13.81
DOW   26763.13 -525.05
S&P    3236.92 -78.65
Nasdaq  10632.99 -330.65
FTSE   5899.26 +69.80
DAX   12642.97 +48.58
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《9/23 水曜日の商品市場》
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=39.93(+0.13 +0.33%)
ブレント先物11月限(ICE)(終値)
1バレル=41.77(+0.05 +0.12%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1868.40(-39.20 -2.05%)
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《9/23 水曜日に発表された主な経済指標》
【NZ】
NZ中銀政策金利(9月)11:00
結果 0.25%
予想 0.25% 前回 0.25%

【シンガポール】
消費者物価指数(8月)14:00
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 -0.3%(前月比)
結果 -0.4%
予想 -0.5% 前回 -0.4%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツGfK消費者信頼感調査(10月)15:00
結果 -1.6
予想 -0.8 前回 -1.7(-1.8から修正)

ドイツ製造業PMI・速報値(9月)16:30
結果 56.6
予想 52.5 前回 52.2

ドイツ非製造業PMI・速報値(9月)16:30
結果 49.1
予想 53.0 前回 52.5
 
ユーロ圏製造業PMI・速報値(9月)17:00
結果 53.7
予想 51.9 前回 51.7

ユーロ圏非製造業PMI・速報値(9月)17:00
結果 53.7
予想 51.9 前回 51.7

【英国】
CIPS製造業PMI・速報値(9月)17:30
結果 54.3
予想 54.0 前回 55.2

CIPS非製造業PMI・速報値(9月)17:30
結果 55.1
予想 55.9 前回 58.8

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(09/12 – 09/18)20:00
結果 6.8%
予想 N/A 前回 -2.5%(前週比)

住宅価格指数(7月)22:00
結果 1.0%
予想 0.5% 前回 1.0%(0.9%から修正)(前月比)

製造業PMI・速報値(9月)22:45
結果 53.5
予想 53.5 前回 53.1
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《9/23 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【日本】
*黒田日銀総裁
菅首相との会談、今後もしっかり連携していくことを確認。
菅首相とは経済・金融について引き続き意見交換行う。
政府・日銀の共同声明の考えに沿って適切に政策運営。
コロナ対応プログラム、必要と判断すれば延長十分ある
コロナ対応プログラム、延長なら適切な時期に決定。

【英国】
*ラーブ英外相
英国の2度目の完全なロックダウンの可能性否定できず。
後で完全ロックダウンの最終手段に頼ることよりも、まずはテレワークを要請。

【ユーロ圏】
*メルシュECB理事 
パンデミック購入の柔軟性をQEに適用すべきでない。
新たなデータはさらなる悪化を示唆していない。
為替レートがインフレ指標に影響したのは「明らか」
回復の軌道はマイルドシナリオにやや近い可能性。
(ブルームバーグのインタビューで)

【米国】
*クラリダFRB副議長
インフレ率が2%に到達するまで利上げを考えず。
景気回復は進んだが、高失業、小規模企業に破綻リスク。
7ー9月期の景気回復は急速と予想。
(ブルームバーグTV)

*メスター・クリーブランド連銀総裁
パンデミック後は、決済システム投資が最優先課題に。

*パウエルFRB議長
考え得る措置は基本的に全て行った。
FRBの行動は信用市場の鎮静化に成功した。
経済は前進しているが、やるべきことは数多くある。
メインストリートプログラムは多くの小口融資には機能していない。
景気が弱まれば、メインストリートプログラムへの需要が高まる。
経済の道筋はウイルスの抑制能力次第。
追加の財政支援が必要になる可能性。
われわれは長い道のりを経た。しかし、さらにそれは続く。

*エバンス・シカゴ連銀総裁
財政政策のスタンスは重要。
州や地方政府への財政支援は重要。
小規模企業には融資ではなく支援供与が必要。
しばらく2%を超えるインフレが必要。
2.5%のインフレがカードにある可能性を明確にする必要。
われわれが正しい仕事をすれば、しばらくの2.5%のインフレはカードにある。
インフレ支援のための緩和強化を恐れてはいない。
商業用不動産の将来には懸念を共有。

*ローゼングレン・ボストン連銀総裁
感染第2波と財政支援の不足に懸念。
大手銀はメインストリートプログラムを避けている。
自身はFRBの他の見通しほど楽観的ではない。
回復の厳しい局面はなお先にある。
4年でインフレ2%達成できれば運が良い。
パンデミック後まで銀行の配当は認めるべきではない。

*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
FRBは具体的な最大雇用の数値を規定することはない。
手ごろな価格のチャイルドケアの欠如は女性労働者に影響。
社会的セーフティー・ネットを大きく考え直す時期。
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《本日予定されている主な経済指標》

【NZ】
貿易収支(8月)7:45
予想 -3.50億NZドル 前回 2.82億NZドル

【スイス】
スイス中銀政策金利 16:30
予想 -0.75% 現行 -0.75%

【ユーロ圏】
ドイツIfo景況感指数(9月)17:00
予想 93.8 前回 92.6

【香港】
貿易収支(8月)17:30
予想 -200億香港ドル 前回 -298億香港ドル

【トルコ】
トルコ中銀政策金利 20:00
予想 8.25% 現行 8.25%

【米国】
新規失業保険申請件数(19日までの週)21:30
予想 84.0万件 前回 86.0万件

新築住宅販売件数(8月)23:00
予想 89.0万件 前回 90.1万件

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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